今週のウェブマーケニュースでは、・終わりの見えないSonyの悲劇 ・Timeがデジタル化を推進 ・スペインのパブリッシャー、Google ニュースから姿を消す ・マーケティングのスキル ・2015年に注目すべき企業とトレンド ・Instagramがアップデートを敢行 ・SecretとMediumの今後の方向性 ・Serialが最終回を迎える ・データを取得してPRプログラムを改善する方法 ・メディアが抱える信用問題等の話題を伝える。
それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。
毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。ニュースレターを購読することも可能だ。
また、Flipboardを利用しているなら、This Week in Digital Magazineを購読すると、同じリンクを手に入れることが出来る。
ウェブマーケティング
- ご存知のように、Sony Entertainmentでは騒動が続いている。Eメールを送れなくなり、財務データ、そして、個人のデータを勝手に公開され、企業の機密情報および知的財産も公にされてしまった。Sonyは高給取りの弁護士を雇い、削除通知を発行した。すると、今度はハッカーに2001年の911のような攻撃を行うと宣告され、映画「The Interview」の公開を取りやめなければならなくなった。
- 一部の専門家は、これは戦争でもなければ、テロリズムでもなく、(規模は大きいものの)データの漏洩、つまり、サイバー攻撃であり、Sonyのリアクションを過剰だと主張した(Motherboard)
- ジョージ・クルーニーは断固とした姿勢を感じられるレター、そして、注目に値するインタビューを通じて、Sonyがハッカーの要求をこれ以上飲まないように同業者に呼び掛けた – ただしハリウッドの映画業界はジョージ・クルーニーのリクエストを完全に無視した(Deadline Hollywood)
プラットフォーム
- Facebookは誰よりも写真のことを深く知り尽くしている。少なくとも、Facebookのオートエンハンスアルゴリズムはそう思っている(TechCrunch)
- Sonyの文書の漏洩事件に関連して、FacebookがSnapchatを買収するために提案した金額が約30億ドルであることが確認された(CNET)
- Twitterは動画の自動再生機能の追加を検討している。予想されるユーザーのリアクションを考慮し、Twitterはまだこの計画を実行に移していない(Adweek)
- TwitterはFoursquareと提携し、ツイート内で正確なロケーションベースの情報を提供する(Business Insider)
- Instagramにメジャーなアップデートが行われ、新たに5つのフィルター、そして、利用しないフィルターを非表示にする機能が加わった(Mashable)
- Instagramは今週スパムアカウントの削除に取り掛かると警告し、実施した。感情的なユーザーは、フォロワーを失うことになるとして憤慨していた — フォロワーが実際にはボットやスパムのアカウントであっても許せなかったようだ。こうなると、言いがかりにしか聞こえない(Business Insider)
コラボレーティブエコノミー
- Uber
- Uberは先週の暴風雨に便乗した値上げに飽き足らず、今度はシドニーでの人質事件を理由に、都市部の顧客に対して値上げを行った。アルゴリズムを非難する専門家もいたが、広報部門は何が起きているのか明確に把握していたはずだ(Mashable)
- 先週、ニューデリーでUberのドライバーが婦女暴行事件を起こしていたが、今度はボストンのUberのドライバーが車の後部座席で乗客を強姦した( Huffington Post)
- 世界的な安全対策のプロがUberに加わった。Airbnbでセーフティプログラムを実施したフィル・カルデナスがUberに入社したのだ。カルデナスはブログの中で2015年のUberが目指す安全対策を説明している — テクノロジーの改善、身元調査における新しい適性審査の方法の導入、24時間体制のカスタマーサービスとサポートシステムの導入、顧問およびトレーニングのための提携の締結がこのプログラムに含まれている。
- 中国では少なくとも3つのタクシー配車アプリが存在する。そんな中、先週、UberとBaiduが提携を結んだ。UberがBaiduを必要とする理由を学んでおこう(Fast Company)
オーディオ
- PR関係者向けに聞いてもらいたいポッドキャストとして、For Immediate Release、Six Pixels of Separation、The Friday Five等のプログラムが挙げられている(PR Daily)
- Serialだけではない。PodcastOneはポッドキャストネットワークの構築に取り掛かっている(Forbes)
- しかし、Serialの人気はとても高く、パロディー作品が作られている(Funny or Die)
計測基準/測定/ビッグデータ
- PRの成果を改善したいなら、マーケティング部門とPR部門でデータの共有を行うべきだ(SHIFT Communications)
- 関連する話題 — 成功したいなら(キャリアアップを考えているなら)、2015年に求められるマーケティングのスキルをチェックしておこう(Awaken Your Superhero)
法律/人事
- Sonyを巡る騒動は終始する気配を見せず、重役、製品、そして、一部の映画スターに関するデータがハッカーによって公開されている。この問題に対してSonyは、高額な弁護士を雇い、メディア各社に情報の削除を要請し、全ての情報のコピーを管理と破壊を「アレンジ」するだけであった(Krebs on Security)
コンテンツ
- TED Talksを通じて素晴らしいアイデアが世の中に伝えられている。The Year in Ideas: TED Talks in 2014で特に優れたプレゼンを視聴しよう(TED)
重要な記事、動画 & オーディオ
最近のメディアは信頼に関する問題に直面しているようだ。一部のジャーナリストやメディアの品位を疑いたくなるような問題が続出している。だらしなさ(タイトなスケジュールが原因?)と倫理観の欠如が要因に挙げられる。それでは最近の問題を幾つか紹介していく:
- Rolling Stone誌が、男子学生の社交クラブによる女子学生への婦女暴行を詳しく綴った衝撃的な記事「キャンパスで起きたレイプ事件」を配信した。その後、同誌は「読者の皆様へ」と題された記事(どう考えてもポジティブな内容は期待できない)で、情報源を検証することが出来ないと認めた(Rolling Stone)
- 女優/活動家のレナ・ダナムが大学の友人「バリー」に強姦された体験を赤裸々に本に綴ったものの、肝心のバリーを特定することが出来ない事実が判明した。また、他にも確認出来ない情報が幾つかあり、このストーリー自体の真実味が疑われている(Washington Post)
- 大手出版社のPenguinは、有名YouTuberのゾーイ・サグのデビュー作が、JK ローリングのハリー・ポッターの第一作の売り上げを上回ったと主張していた。しかし、ゾーイ・サグの作品を大々的にアピールした後、ペンギンは「ゴーストライターの存在」を認めた(Daily Mail)
- 今週の始め、ある高校生が投資クラブでの活動を通して、7200万ドルを手に入れたと自慢していた。その後、すべて嘘であったことを認めた(New York Observer)
この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital December 19th 2014」を翻訳した内容です。