自然検索の順位とは?検索エンジン仕組みや順位を上げる方法を解説

流入を増やすために、自然検索の順位を上げたいと思っているケースは多いでしょう。

ここでは、自然検索の順位が決まる仕組みや、検索順位を上げる方法について解説します。

自然検索の順位を重視したい理由

そもそも自然検索の順位とは、Googleなどの検索エンジンに特定のキーワードを入力した際、検索結果画面に表示されるサイトの順番のこと。検索上位に表示されているサイトほど、自然検索の順位が高いということになります。

ウェブマーケティングにおいて、自社サイトのページの自然検索順位を上げるのは、重視したい施策のうちの1つです。自然検索からの流入を考えた場合、検索順位が訪問者の数を決めると言っても過言ではないからです。2020年にSISTRIX社が公開したデータでは、検索順位1位のサイトのクリック率が28.5%あるのに対し、2位は15.7%、10位に至っては2.5%という数字が出ています。つまり、自然検索の順位が低いままでは、誰からも見てもらえないサイトになってしまう可能性があるわけです。

ただし、自然検索の順位が高くて、たくさんのユーザーが訪れたとしても、そこから問い合わせや購入といったコンバージョンにつながらなければ、そのサイトは成果を生んでいるとは言えません。自社の商品・サービスとマッチしたユーザーとの接点を持つことで、コンバージョンにつなげる。自然検索の理想の形を目指して、施策を打っていきましょう。

自然検索の順位が決まる流れ

では、自然検索の順位は、いったいどのような仕組みで決定されているのでしょうか。Googleを例にすると、下記のような流れで、自然検索の順位が決定されていきます。

  1. クローラーと呼ばれるロボットが、世界中のサイトを巡回する
  2. 巡回したサイト情報をインデックス(登録)する
  3. 独自のアルゴリズムによって、サイト情報をランク付けする

クローラーがサイトを巡回し、新しいコンテンツや更新されたコンテンツを見つけることを、「クロール」と呼びます。そして、インデックスとは、クロールによって発見されたコンテンツを、データベースに格納する作業のこと。ユーザーがキーワードを検索した際、瞬時に検索結果を表示させられるように、整理された形式でページの情報が格納されます。

クローラーというロボットが、ウェブ上のコンテンツをクロールし、データベースに整理してインデックスしている、とイメージするといいでしょう。

検索順位を決めるアルゴリズムは公表されていませんが、コンテンツの内容はもちろん、サイト構造やモバイル対応、表示速度といったさまざまな要素を加味して、ランク付けがされていると言われています。

上位表示で重要なのはコンテンツの質

前述したように、Googleの検索エンジンのアルゴリズムは公表されておらず、検索順位で上位表示されるページを作ることができる確実な情報はありません。しかし、Googleはユーザーメリットのある検索体験をしてもらうために、オープンにできる情報は提供してくれています。

これらの情報のなかから、検索順位を決める要素で重視したいのが、下記の2点です。

  • 被リンク
  • コンテンツの質

被リンクとは、他のサイトから自社サイトのページのリンクを貼られること。簡単に言ってしまえば「他の人から良い内容だと認定されて紹介される」ことです。被リンクに加えて、「コンテンツの質」も重要だと公表されていることから、いかにユーザーを満足させられるコンテンツを用意できるかが、自然検索の順位を決める重要な要素になっていることは間違いありません。そのため、検索ユーザーの悩みや課題を解決するような、情報を提供することを考えるべきです。「とにかくキーワードをたくさん入れておけばいい」「とにかく文字量が多いコンテンツを作っておけばいい」と言われることもありましたが、現在ではコンテンツの量よりも質が問われるようになっているのです。

すでに検索エンジンに評価されている上位表示されているコンテンツを参考にしながら、「ユーザーが知りたいことはなにか?」を常に意識して、競合コンテンツとはまた違う情報を盛り込めないか、検討してみてください。

自然検索の順位を上げるための施策

ここからは、自然検索の順位を上げるための具体的な施策について確認していきましょう。

自然検索 順位

キーワードを選定する

自然検索の順位を上げるためにまず行うことは、キーワードを正しく選定することです。検索キーワードには、ユーザーの考えや悩みが大いに反映されており、これを読み解くことが、コンテンツ作りのファーストステップと言っても過言ではありません。キーワード選定に関しては、無料あるいは有料のさまざまなツールがあります。

  • Google Search Console:自社サイトに流入しているユーザーが、どんなキーワードで検索をして辿り着いたのかを見ることができる
  • Ahrefs:競合サイトを訪れるユーザーがどのようなキーワードで検索をしているかを見ることが可能
  • キーワードプランナー:特定のキーワードの検索回数を把握することができる

ツールも活用していきながら、狙うべきキーワードを定め、そのキーワードに即した求められるコンテンツとは何かを検討していきましょう。

質の高いコンテンツを作成する

キーワードを決めたら、いよいよコンテンツ作りを行っていきます。ここで重要になってくるのが、ユーザー心理を深く読み解くこと。

例えば、「地名 ランチ」のようなキーワードがあれば、このユーザーはその土地で美味しいランチを提供してくれるお店を探している、ということが予測できるでしょう。そのようなユーザーの思いに対し、「その土地のランチをするのは是か非か?」のようなコンテンツを作ってしまっては、サイトを訪れたユーザーはがっかりしてしまいます。「地名 ランチ」であれば、その土地のおすすめランチ情報が網羅されているコンテンツを求めているはずです。料理の種類はもちろん、店内の雰囲気、料金、地図など、知りたいと思える情報を盛り込むべきです。

このように、どのようなキーワードを狙っていくのかしっかりと定めた上で、それに合ったコンテンツを作っていくことが、検索上位に表示される可能性を高めることになります。

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内部施策を行う

ページやサイトの構造を改善する内部施策は、検索上位を目指すには重要です。検索エンジンおよびユーザーが、どういった情報なのか、わかりやすく整理するようにしましょう。

<ページ単位の施策>

  • タイトルやディスクリプションを正しくつける
  • 階層化がわかるように見出しのhタグを正しくつける
  • 画像にaltタグをつける
  • 内部リンクを設置する

<サイト単位の施策>

  • スマートフォンといったモバイル端末でも読みやすいサイトにする
  • ページスピードに気を配る
  • 重複コンテンツを精査し、評価してほしいURLを示すためにcanonicalを行う
  • クロールしてほしくないページにrobots.txtを設置する

細かなところにしっかりとこだわることで、ページ内容が伝わりやすくなり、検索エンジンやユーザーの評価が上がっていくことにつながります。

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正解はないからこそ常にユーザー心理を考える

自然検索の順位を上げる方法について解説してきましたが、一番に考えるべきはユーザーに求められる内容になっているかどうかです。検索エンジンに対する技術的な改善をしながら、ユーザーメリットがあるかどうかといった視点で、情報発信していきましょう。

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