被リンクはどう増やす?SEO HACKS事例からみるリンク獲得方法

検索順位の向上を目的としたリンクの購入のリスクが高いことは既に周知の事実となりつつあるかと思いますが、被リンクは未だにランキング指標として大きな割合を占めています。どうやって自然に被リンクを集めていくか、というところはSEOで重要なポイントになります。

そこで今回は、当サイトSEO HACKSに実際にどのような被リンクが来ているのかを参考に、被リンクの獲得方法について検討したいと思います。

※もちろん、サイトによって適切なアプローチは変わります。あくまで一つの例として参考ください。

SEO HACKSはどんなサイトからリンクされているか?

まずは被リンク元のドメイン数と、リンク元ページの推移を確認してみます。

リンク元ドメインの推移
リンク元ページの推移
※2016年5月20日時点(ahrefs調べ)
徐々にではありますが、被リンク数が増加しているのがわかります。

次に検索トラフィックの推移を見てみましょう。

検索トラフィックの推移

リンク数の推移に合わせて順調に増加しています。発信した記事に被リンクが集まってきたことで、サイト評価が改善し、検索結果上で各記事の露出が増えたことが検索トラフィックの増加に結びつきました。過去に作成した記事も、記事数と被リンク数が増えるに連れて順位が上昇しました。

どんなサイトからリンクをされているのかを実際に見ていきましょう。

1.運営している別サイトからのリンク

ナイル運営サイトからのリンク

まず当然ですが、自社のコーポレートサイトや採用サイト、サービスサイトからのリンクです。関連サイトとしてリンクでつなげることで、最低限のリンクは獲得できます。

ナイルでは複数のサイトを運営しているので、それぞれのサイト内にSEO HACKSへのリンクを設置しています。SEOの取り組みの一環としてリンクを設置しているというよりも、訪れたユーザーが関連サイトにも遷移できるようにという目的のほうが大きいです。

※リンク設置のためにサイトを立ち上げるような事はGoogleのガイドライン違反になりますし、無意味なケースが多いのでやめましょう。

2.企業間・個人間の関係性によるリンク

LIG様、schoo様からのリンク

次は関係性によるリンクです。LIG様の運営しているメディアに寄稿させてもらった時や、オンライン学習サイトのschoo様に登壇させてもらった時のページにもSEO HACKSへリンクしてもらっています。

3.サイトの紹介・記事の引用など第三者からのリンク

引用・紹介によるリンク

いわゆる普通の参照リンクですが、第三者のサイトなどで紹介・引用されているパターンです。数としてはここが一番多くなるかと思います。経験に基づくノウハウ、調査・研究に基づくデータといった、ユーザーのためになる質の高い情報発信であればあるほどリンクがされやすくなります。

4.SNSからのリンク

はてなブックマークからのリンク

SNSからのリンクは基本的にはSEO効果はありませんが、はてなブックマークからのリンクはメジャーなSNSのなかでは唯一直接的なSEO効果も期待できます。はてなブックマーク内で人気記事などに取り上げられれば、さらにリンク獲得・集客機会を生み出します。

Facebookやtwitter等のSNSからのリンクは直接的なリンク評価にはなりません。ただし、ここで拡散されればリーチできるユーザーは増え、その分間接的にリンク獲得機会を創出することにつながります。

どんなページがリンクを集めやすいのか?

次に、具体的にどのページがリンク獲得に貢献しているのかをみていきます。以下は、SEO HACKSの中で被リンクされているドメイン数が多い上位10ページです。

SEO HACKSの被リンク先TOP10

TOPページ以外に、ブログ記事ページ(/blog/以下)、SEO基礎知識(/basic/以下)がリンク獲得していることが分かります。

実際にどのような記事がリンク獲得に繋がっているのか、その特徴を紹介していきます。

1.初心者向けの解説記事

初心者が見てもわかるように詳しく書いた記事

HTTPのステータスコードや構造化データなど、専門家でないと少し理解が難しいテーマを初心者が見ても分かってもらえるよう噛み砕いて解説している記事がリンクを多く集めています。

<リンク元の例>
Q&Aサイトに投稿された質問へのアンサーなどからリンクが貼られています。
初心者向けの解説記事のリンク元ページ例
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8865373.html

2.ノウハウ系の記事

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需要のあるトピックについて、ナイルの知識・経験を記事にまとめたものです。一つのノウハウとして取り扱いやすく、リンクの機会が多くなっています。

<リンク元の例>
WordPressに関するブログの中で、参考記事として紹介されています。
ノウハウ系の記事のリンク元ページ例
http://www.kinoubi-design.com/blog-chigai/

3.時事ネタや最新の情報・速報などについての記事

時事・速報性のある記事

上記のような時事ネタや速報系の記事は、関連記事・参照記事として多く引用されていました。別のサイトもすぐに話題に取り上げ始めるため、記事公開のスピードを早くするか、あるいは出遅れるのであれば「そこそこ時流に乗っていて、どこよりも詳細に分かりやすい」というのが良いのではないかと思います。

<リンク元の例>
コーディングをテーマにしたブログ記事内で紹介頂くなどしてリンクされていました。
時事ネタや最新の情報・速報などについての記事のリンク元ページ例
http://wn-trinity.hatenablog.com/entry/2016/04/25/162047

4.理解しづらい概念などに関する記事

ノウハウ系の記事

理解しづらい概念・考え方などを体系的に解説した記事も多くのリンクを集めていました。難しいテーマを分かりやすく解説したことが、ユーザーの共感・納得につながりリンク獲得につながったものと考えます。

<リンク元の例>
SEOをテーマにしたブログ記事の中でリンクされています。
ノウハウ系の記事のリンク元ページ例
http://ameblo.jp/ca-seo/entry-11973519617.html

まとめ

今回はSEO HACKSの被リンク獲得事例を通して、どのような記事が被リンクを集めやすいかを考えてみました。

リンク獲得方法は様々ですが、継続的にリンクを獲得していくためには、どこにでもありそうな情報を発信するのではなく、自社の専門領域においてユーザーが求めている情報は何なのかを考え、ユーザーニーズに対するアンサーをどこよりも詳しく解説することが重要です。このような取り組みを地道に続けていくことでユーザーからの信頼を少しずつ獲得し、結果として被リンク獲得に繋がっていくのだと思います。

SEO HACKSがリンク獲得している記事の傾向をまとめてみると

  • 初心者が見ても分かりやすくなっていて、丁寧に作られているなと感じてもらえる
  • ノウハウとしてすぐに役立てるイメージが湧くようになっている
  • 速報性があり、かつ詳細でわかりやすくなっている
  • 勘違いされがちな概念、難しい概念をわかりやすく説明している

上記のようなポイントを満たした記事がリンクされていました。

被リンクされるということはそもそも、訪れたユーザーが「誰かに紹介していい」と思えるほど有益な情報だと判断してくれるということです。そうしたコンテンツを作り続けることができれば、被リンク獲得だけでなく、サイトの認知向上やファンの獲得、会社の信頼感の向上などにも繋がっていき、SEO以外の点からも利益を生み出すことができます。効果が見えづらく地道な活動になるかもしれませんが、それこそがSEOとビジネスを強くする確実な取り組みだと言えます。

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