それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。
毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。
他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。
インダストリー
- アカデミー賞が日曜の夜に行われ、ホストを務めたエレン・デジェネレスが自分自身の写真を撮影した。そして、この写真は、リツイートされた画像の回数において、歴代1位を獲得した(Mashable)。
If only Bradley’s arm was longer. Best photo ever. #oscars pic.twitter.com/C9U5NOtGap
— Ellen DeGeneres (@TheEllenShow) March 3, 2014
ブラッドリーの腕がもう少し長ければ…お気に入りの写真
- SXSWのインタラクティブ部門が、今週開幕するが、この業界の人間なら、製品の立ち上げや発表を行う場として、SXSWがもはや役に立たなくなったのではないかと考えている人もいるだろう(Wall Street Journal)。
- MashableはTribune Companyから資金を調達した。Mashableは、テクノロジー/ソーシャルメディアのニュースから、一般的なニュースサイトへの脱却を試みている。この取引の結果として、Mashableのコンテンツは、Tribune新聞に掲載される可能性はある(re/code)。
- Comcastが動画広告サーバーのFreeWheelを買収し、同社の動画広告プラットフォームにこのテクノロジーを利用する(TechCrunch)。
- Yahoo!が、同社の全ての製品からGoogleとFacebookのサインインのオプションを削除している(The Verge)。
- Getty Imagesは、3500万枚の画像を無料で埋め込むことが出来るようにした。同社が著作権を保有する画像を、個人や検索エンジンが、無断で利用する行為を辞めさせることが出来ないと判断したGetty Imagesは、YouTube、Twitter等と同じ道を辿りエンベッドコードを公開して、画像を無料でシェアすることが出来るようにした(British Journal of Photography)。
プラットフォーム
- オム・マリク氏は、WhatsAppは特別なサービスだと指摘している – マンスリーアクティブユーザーの人数/従業員のスタッツ(規模)とモバイルデータユーザーの増加(スピード)は、確かに注目に値する(Om)
- FacebookによるWhatsAppの買収が行われた結果、メッセージ送受信プラットフォームへの関心が高まった。この記事には、メッセージアプリとそのスタッツの要約が掲載されている(Contently)。
- ソーシャルメディアのユーザー層の調査により、メジャーなソーシャルネットワークの意外な特徴が明らかになった(Business Insider)。
- Facebookは、若者に偏りがちだが、中高齢のユーザーもハイペースで参加しており、さらに、富裕層のユーザーも増えつつある。その上、Facebookは、大勢の米国外のユーザーを抱えている。
- Instagramのユーザーベースは、主に女性によって占められているが、これはPinterestにも共通する。
- Twitterは、大型のソーシャルネットワークにしては、驚くほど若年のユーザーが多い。また、収入に関しては、全ての層に平均的に分散している。
- LinkedInは国際色豊かであり、男性のユーザーがやや多い。
- Google+は、最も男性のユーザーの割合が多いソーシャルネットワークである。
- Pinterestは、タブレットのユーザーが多く、また、女性のユーザーから支持を受けている。
- Tumblrは、自己表現に関心を持つ、10代および若者の間で人気が高い。
Google+に関心を示さないマーケッター達
2014年に優先するべきソーシャルネットワークと位置づけるマーケッターの%
- このトレンドに逆らうように、「アンチソーシャル」と長い間考えられていたAppleが、Tumblerでキャンペーンを開始し、iPhone 5Cのセールスを伸ばす試みを行っている(DigiDay)。
- FacebookはTitan Aerospace社を6000万ドルで買収する。同社の太陽光で飛ぶ無人飛行機を介して、世界中でより大勢の人々が、インターネットにアクセスすることが出来る環境を作るためだ(TechCrunch)。
- 広告スポンサーの様々な目的に合わせるため、Facebookはキャンペーンの構造を簡素化する試みを行っている(Inside Facebook)。
- 米国内のTwitterのユーザーベースは、拡大を続けており、若者以外の層にも広がっている。2016年までには、12歳から44歳のインターネットユーザーの25%以上が、ツイッターのマンスリーユーザーになると見られている(eMarketer)。
年齢ごとの米国のTwitterユーザーの浸透度 2012-2018年
各グループのインターネットユーザーの%
注記: Twitterのアカウントに何らかのデバイスを使って、少なくとも1ヶ月に1度はアクセスするインターネットユーザーが対象
米国のTwitterユーザーの浸透度 2012-2018年
Twitterのユーザー数(-百万)
_%の変化
ソーシャルネットワークユーザーの_%
インターネットユーザーの_%
人口の_%
注記: Twitterのアカウントに何らかのデバイスを使って、少なくとも1ヶ月に1度はアクセスするインターネットユーザーが対象
計測/基準/ビッグデータ
- デューク大学院Fuqua経営学科が発表したCMO(マーケティング主任)を対象とした最新の調査により、マーケティングの分析データを活用することが出来る人材が、多くの企業に欠けていることが浮き彫りになった(Convince and Convert)。
- ビッグデータの最大の難点は、ノイズからシグナルを区別する取り組みである – 特定のウェブユーザーのグループが、ウェブ全体の世界を反映しているとは限らない。要するに、Twitterでトレンドになっているイベントが、実は全くトレンドにはなっていない可能性もある(NY Times Media Report)。
- トレーダー向けのマーケットのトレンドを読むツールが新たに開発された: Bloombergが発表した感情分析ツールは、アクティビティにおいて急激な上昇が見られた際に警告し、良いニュースなのか、悪いニュースなのかを特定する(GigaOm)。
法律/人事
- 秘密保持契約は守るべきだ。これは父親が年齢差別の訴訟に勝ち、和解金の$8万ドルを得たことを、浅はかにもFacebookで公にしてしまった10代の少女が、身をもって得た教訓である(Slate)。
- ソーシャルメディアを介した中傷は実際に行われている。事実、生徒が投稿した中傷により、ある教師が10万5,000オーストラリアドルの賠償金を受け取ることになりそうだ(The Telegraph)。
コンテンツ
- ストーリーテリングに視覚的なコンテンツを利用する手法に注目したeブックをMarketoが作成した(Marketo)。
- HubSpotが主催するINBOUNDカンファレンスでは、毎回、マーケッターおよびストーリーテラーによる素晴らしいプレゼンが行われる。2013年のINBOUND Bold Talksで得た15の教訓を参考にしてもらいたい(HubSpot)。
ブックマーク/後で読む、または、視聴するアイテム
- マーク・アンドリーセン氏が、ニュースビジネスの未来を語っている – 刺激的で、現実的なビジネスモデルが提示されている(Andreessen Horowitz)。
- PBSのFrontlineが、デジタル/ソーシャルの世界の文化、この文化とブランドとの接点、そして、ジェネレーション Likeにとっての絶え間なく続くコンテンツの意味を検証している(PBS)。
- これは賛否両論のある記事だが、是非、目を通しておいてもらいたい: 壊れたソーシャルメディア業界 – 私達の責任(Medium)。
- 誰を心から信頼しているのか?注目と忠誠心を勝ち取る原動力を精査した記事(Twist Image)。
解説
インターネットは、情け容赦のない場所となることもある。
日曜日の夜に放映された第86回アカデミー賞で、世界中に広まった失言があった。俳優のジョン・トラボルタが、歌手のイディナ・メンゼルを紹介する際に、大失態を犯してしまった。読み方を誤ったぐらいなら、まだ許されたのかもしれないが、完全に別人の名前としか思えない「アデル・ダジーム」と堂々と紹介してしまったのだ。
イディナ・メンゼルの歌が始まるや否や、トラボルタの失態を咎める発言がネットに拡散した。Twitterはこの話題で持ち切りになり、BuzzFeedは「ジョン・トラボルタがオスカーの受賞者を全員読み上げなければいけなかったら」と言う実に不名誉なリストを作成した。Slateに至っては、アデル・ダジーム 名前生成ツールなるものを作成していた。
ジョン・トラボルタは、Twitterでトレンドのトピックとなり、月曜日、そして、火曜日の大半、この位置をキープしていた。Googleでジョン・トラボルタの名前と「オスカー」または「イディナ・メンゼル」を検索すると、1億以上の結果が返される。
セレブが失敗すると痛い目に遭うように、ブランドにも同じリスクが存在する。適切な文法を利用し、スペルに注意する必要がある。過ちは、伝えようとするメッセージよりも目立ってしまうのだ。 テレビ中継される授賞式ほど、大勢のオーディエンスを抱えているブランドは、ごく僅かだが、私達の行動や発言は、何らかの方法でオーディエンスに伝わる。他人の悪口を言うことに快感を覚える人達 — さらにはファンもまた、人為的なミスに対して、非難する機会を窺っている可能性がある。
誰もが、メンゼルさんほど寛容だとは限らない:
THANK YOU, JORN TROMOLTO!
— Adela Dazeem (@AdelaDazeem) March 3, 2014
ありがとう、ジョーン・トロモルトさん!
アデラ・ダジーム(@AdelaDazeem)
それでは、また来週。以上、スチュアート・モーファイでした。
この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – 3/5/2014」を翻訳した内容です。