2020年1月に「強調スニペットに表示されたページは、1ページ目の自然検索結果に並ばなくなる」といったアップデートが行われました。
強調スニペットと自然検索結果のいわゆる両取りができなくなったわけですが、サイトへの流入数の影響が気になるところです。
今回はそのアップデートの影響を調査した記事となります。短い記事ですが、概要と結果を確認するのに適した記事といえるでしょう。
seoClarityの新しい調査では、1/22にGoogleが取り上げた強調スニペットのアップデートによる自然検索への影響を取り上げている。
1/22に、Googleは検索結果の1ページ目において、重要なアップデートを行った。
このアップデートによって、強調スニペットの位置にあるページは、1ページ目に再度表示されることがなくなった。
以前は、あるページが強調スニペットに表示されている場合でも、検索結果の1ページ目に再度表示されることが多々あった。多くのページでは、検索結果における1番目(強調スニペット)と2番目(自然検索の1位)に表示されていた。
seoClarityのデータによると、今回のGoogleのアップデート前においては、強調スニペットと1位の両方を獲得していたのは全体の28%であったとのことだ。
以下の図は、1/22に強調スニペットに表示されていた250,000個以内のキーワードのランキング位置を示したものである。
Googleが検索結果の1ページ目における重複を排除したことから、SEO担当者とサイトの運営者は、結果として検索流入が減少するのかどうかが気になっていることだろう。
このような懸念に対処するために、seoClarityは、1/10から1/23の14日間で、強調スニペットに表示されて続けていたURLの流入数の状況を調査した。結果は以下のとおりである。
強調スニペットへのアップデート後、対象となったページへの検索流入はどう変化したのか
結論を言うと、SEO担当者とサイト運営者にとって、安心できる結果となった。
seoClarityのプロダクトマーケティング及びトレーニング担当兼副社長であるマーク・トラファゲンは、Search Engine Journalに次のように語った。
複数の業界において、強調スニペットに表示されていたURLへの流入状況を分析したところ、アップデートの前後で、自然検索流入の増減に統計的な有意差は見られなかった。
一部の業界では、わずかな流入数の変動が検出されたことは注目すべきだが、この現象はアップデートに関係なく、日別の変動によるものだろう。
- 自動車産業(Knowクエリ):1/22から1/23にかけて、流入数が10%増加した
- 自動車産業(Buyクエリ等):1/22から1/23にかけて、流入数が15%減少した。
- 金融業界(Knowクエリ):1/22から1/23にかけて、流入数が4%増加した。
繰り返すが、これらはアップデート直後における変化の状況である。
アップデートによる大きな影響がないことはサイト運営者にとって喜ばしいことだが、今後数か月にわたって重要でないかどうかを確認することも考慮して良いだろう。
アップデートの前後で、特に大きな影響はないとのことでした。
ただ、最後に触れられていましたが、これはあくまでもアップデート直後の分析データです。
今後もユーザー行動が変化したり、検索結果画面の変動が繰り返されたりするといった可能性は高いでしょう。
SEOに取り組む上では、こういった変動リスクも考慮に入れなければなりません。SEOに取り組みつつ、チャネルの分散化も意識すべき必要があります。
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