Googleマイビジネスとは、Googleのサービス上でビジネスの情報を掲載し、管理することのできるサービスです。
実店舗を持つ中小ビジネスのデジタルマーケティングにおいて、Googleマイビジネスは非常に重要な施策となるでしょう。ローカルSEOやGoogleマップでの露出にも影響するため、使わない手は無いと言えます。
今回の記事は、Googleマイビジネスの重要性について、アカウント開設の方法から注力すべき機能まで解説したニール・パテル氏の記事をご紹介します。
※注:元の記事が2018年4月公開のものであるため、現在と機能が異なる部分があります。ご了承ください。
数日前、私はとある物を発見し、非常に驚いた。
電話帳だ。
まだ存在していたのか!
実に60%以上のアメリカ人が、ローカルの製品やサービスを調べるために、スマートフォンやタブレットを使用している。そして、その数は上昇する一方だ。
情報は我々の手の届くところにある。
Google検索ですぐに調べられるのに、わざわざ会社の電話番号を電話帳で調べる必要はない。
少し立場を変えてみよう。
同じ状況ではあるが、ビジネスオーナーの立場になって考えてみよう。
- あなたのユーザーがオンラインであなたのビジネスを調べた際、彼らは何を発見するだろうか。
- 彼らがあなたのビジネスの電話番号を知りたい場合、すぐに発見できるだろうか。
- 駐車場の有無を調べたい場合、彼らは簡単にその情報を得られるだろうか。
彼らがWebサイトに訪れる前に、あなたはそれらの情報を彼らに届ける必要がある。
どのようにすればいいのか。
その答えは、Googleマイビジネス(GMB)だ。Googleマイビジネスは、営業時間、レビュー、投稿など、あなたのビジネスに関わる情報を記載することができる。
もちろん、これらの情報はあなたのWebサイトからでも得られるだろう。しかし、Googleマイビジネスにそれらの情報を記載すれば、Google検索、Googleマップ、Google+などを横断してインデックスすることが可能だ。
ユーザーがあなたのビジネスを検索した場合、下記の表示がユーザーを待ち受けている。
また、Googleマイビジネスは、ビジネスについての基本情報を記載する場所というだけではない。
適切に使用すれば、Googleマイビジネスは利益を増やし、ユーザーについての価値ある情報を手にすることができる、強力なツールとなるのだ。
今回の記事ではGoogleマイビジネスの重要性と、より多くの売上を獲得するための最適化の方法を解説したいと思う。
Googleマイビジネスを使う上で、最も多い間違い
まずは現実を直視しよう。Googleは検索を支配している。
Net Marketshare社によれば、あらゆる検索のうち、約80%の検索がGoogleで行われているとのことだ。
一日で35億回の検索が行われているということになる。
しかし、思わぬ落とし穴もある。ユーザーが見ているGoogleの検索結果の1ページ目は、以前とは異なっている。
Google検索のクリック率の調査によると、2ページ目のクリック率が指数関数的に減少していることがわかる。
言い換えれば、ユーザーは自身が必要としているものを検索結果の1ページ目で得ているということだ。
これが、Googleマイビジネスが重要となる理由である。
Googleの1ページ目にあなたのビジネスを表示させる方法は他にもあるが、Googleマイビジネスは非常に重要かつ、簡単に使用することができるツールなのだ。
- ビジネスについての重要な情報の管理、インデックス、表示
- 潜在ユーザーとのかかわりと、オンライン上での評判の管理
- 写真や動画など、ユーザー生成のコンテンツのキュレーション
- ユーザーがあなたのサイトに辿り着いた経路についての情報
さらに、Googleマイビジネスからのシグナルは、ローカルSEOの戦略で重要な役割を担う。
- 質問内容:下記の無料で登録できるツールを使用したことがありますか。
- 回答:Googleマイビジネスの場合、56%が「No」と返答している。
カテゴリ、ビジネスタイトル内のキーワード、距離など、Googleマイビジネスのシグナルが14.7%と最も大きな割合を占めている。
しかし、56%の小売店は、Googleマイビジネスのアカウントを開設していない。
これは驚くべきことだ。なぜなら、Googleの調査によると、「スマートフォンでローカル検索を行ったユーザーの50%が、その日のうちにその店を訪問している」のだから。
Googleマイビジネスを利用するメリットは非常に大きく、アカウント開設も簡単に行える。
まずは、Googleマイビジネスのページにアクセスしよう。
※注:Googleマイビジネスのホームは英語ですが、個別ページは日本語に対応しています。
次に、あなたのビジネスについての基本情報(ビジネス名、住所、電話番号、Webサイト)を入力しよう。
その後、あなたの住所にハガキが届く。そこに書かれているコードを入力することで、アカウントの認証が完了となる。Googleマイビジネスの機能を利用する上で、必要となる作業だ。
会社の情報を追加すれば、ダッシュボードにアクセスでき、その他の情報を記載することができる。
しかし、これで完了ではない。
多くのビジネスがここで間違いを犯してしまう。Googleマイビジネスのアカウントを開設し、簡単な情報を入力した後、放置してしまうのだ。
彼らはお金を机に置いたまま、席を立ってしまっているのだ。
必要なのは、「最適化」である。
アカウントの開設は始まりに過ぎない。Googleマイビジネスを活用する方法は沢山あるのだ。
適切に活用すれば、Googleマイビジネスは売上を増やすことに貢献し、ユーザーのロイヤリティもアップするだろう。
あなたのビジネスの売上を上げるために、必要な最適化の手順を解説しよう。
1.Googleマイビジネスに記載する情報は、正確で、包括的で、最新であるべき
Googleマイビジネスに記載できる情報は複数ある。まずは、核となる情報を記載しよう。
- ビジネス名
- 住所
- 電話番号
- Webサイト
- 説明文
- カテゴリー
- 属性
Googleマイビジネスはビジネス名、住所、電話番号(いわゆるNAP)の入力を要請する。
これらの情報は、Google検索、Googleマップ、Google+にインデックスされ、ローカルSEOのための土台となる。
ここで記載する情報は、あなたのWebサイトに記載されている情報と合致していなければならない。
それらの情報が”完全に”一致していることを確認すべきだ。
Webサイトにある情報とGoogleマイビジネスにある情報が一致していない場合は、検索順位に悪い影響を与えてしまう。
- 質問内容:あなたが経験した順位における問題のうち、最もよくある2つの事柄は?
- 回答:サイテーション、NAP(名前・所在地・電話番号)の不一致が41%と最も高い。
※NAP=Name・Address・Phoneの頭文字
住所を入力する際は、Googleマップの座標と正確に一致するようにし、Webサイトに記載されている郵便番号とも一致させる必要がある。
さらに、代表電話やコールセンターの番号とは別に、ローカルの電話番号も記載できればいい。
NAP(名前・所在地・電話番号)を記載した後、非常に重要な2つの情報に着手しよう。カテゴリーと属性だ。
これらの情報を記載することで、ユーザーとGoogleは「あなたがどのようなタイプのビジネスを行っているか」を特定することができるのだ。
カテゴリーと属性を入力する際は、キーワード戦略も考慮したほうが良い(YouTube)。
ただし、注意してほしいことがある。
記載する情報にキーワードを詰め込むことはおすすめしない。
Googleマイビジネスはキーワードの詰め込みを禁止している。Googleは、2016年に、ユーザーがGoogleマイビジネスの説明文を編集する機能を廃止している。そして、より正確な情報を提供するために、属性の機能を導入した。
カテゴリーはあなたのビジネスの領域を特定し、属性はあなたのビジネスやあなたが提供する体験をよりクリアにしてくれる。
自分の会社を正確に分類するため、全部で2,395個あるリストを確認することは、有益な作業と言える。
カテゴリーと属性は特定することが重要だ。例えば、「ネイルサロン」を経営している場合、「化粧品」を選択すべきではない。
属性は、各ビジネスが選択したカテゴリーでは表現できないビジネス内容を、より細かく記載できる機能だ。
- レストランの場合、中庭やカウンター席はあるか。子連れでも問題ないか。
- 賃貸住宅の場合、どのような施設が併設されているか。テニスコートやプールはあるか。
- コーヒーショップの場合、無料Wifiは提供されているか。公共トイレはどうか。
属性を設定することはユーザーの疑問に対する回答である。その結果、ユーザーはあなたのビジネスが提供する内容をより良く理解できるようになる。
基本情報の入力を終えたら、ビジュアル訴求に着手しよう。
あなたのビジネスを探しているユーザーが最初に目にするものはなんだろう。
それは、プロフィールに掲載された画像だ。
写真なしでは、ビジネス情報の入力を完了することはできない。
Synupによる調査では、「写真付きのプロフィールは評判が2倍良くなり、クリック率も35%上昇する」とされている。
Googleマイビジネスは、プロフィール写真、カバー写真、そして動画のアップロードを推奨している。それぞれは下記の目的で表示されることになる。
あなたが作成した高品質なコンテンツ以外に、ユーザーが生成したコンテンツを使用することも可能だ。
誰かがあなたのお店の入り口の素敵な写真を撮ったとしよう。
その写真をプロフィール画像に使用することもできる。「あなたのビジネスにタグ付けされた写真」というオプションから選択できる。
ユーザーが、あなたのビジネスに関する写真を追加してくれれば、ユーザー生成によるコンテンツの豊富なギャラリーを構築することができるだろう。
しかし、ユーザーが彼らの経験を共有する手段は、写真のみとは限らない。
ユーザーは自身の体験談を書くことだってできるのだ。
2.Googleマイビジネスへのレビューを依頼する(そして、そのレビューに対応する)
レビューは、ローカル検索における生命線だ。
非常に簡単な方程式を紹介しよう。
良いレビューの増=売上増。より多くの良いレビューの増=より多くの売上増。
悪いレビューも、あなたにチャンスを与えてくれる存在だ。
ほぼ全ての人が、第三者の意見を好んでいる。90%の人が購入の前にレビューを読む理由はここにある。
しかし、話はそれだけではない。
レビューを検索する頻度は増加傾向にある。2016年の調査では、「53%のユーザーが、月に1回はローカルビジネスの検索を行っている」ということだ。
この数字は、2015年と比較し、10%も上昇している。
- 質問内容:過去12ヶ月で、ローカルビジネスの発見・検索のためにインターネットを使用した回数をお応えください。
- 回答:毎月・毎週・一週間に複数回・毎日の回答数を合わせると53%になる。
ユーザーからレビューを獲得するために、何をすべきだろうか。
答えは単純だ。ユーザーにレビューを依頼すればいい。
レビューを依頼することに消極的なサイトもあるが、Googleマイビジネスは積極的に推奨している。また、簡単な手順でユーザーにレビューを記載するためのページへのリンクを送信することができる。
まずは、新しいブラウザのタブで、Googleマップへアクセスしよう。
左上部の検索ボックスで、あなたの会社名を検索しよう。同時に、Googleマイビジネスのダッシュボードに記載されているアドレスと一致していることを確認しよう。
自分のビジネスをクリックした後、左上部のメニューオプションを開こう
「シェア、もしくは、マップの埋め込み」を選択しよう。
「リンクをコピー」をクリックしよう。
このリンクを、Eメールやテキストメッセージで、過去に訪れてくれたユーザーにシェアしよう。
レビューの獲得を始めたら、次に、それらに対応する準備を進めよう。
全てのレビューが対象となる。余すことなく、全てのレビューだ。良いレビューも、悪いレビューも、中立のレビューも。
Googleマイビジネスのダッシュボードを利用して、それぞれのレビューに返信する時間を作ろう。
なぜか。それは、自身が投稿したネガティブなレビューに対しての対応があった場合、44.6%の人が訪問したくなると答えているからだ。
- 質問内容:ビジネスオーナーがネガティブなレビューに対応している場合、あなたはそのローカルビジネスにどのくらい訪問したくなりますか。
- 回答:訪問したくなる、との回答は44.6%。
もし、5つ星のレビューを獲得したのであれば、それは、そのユーザーをあなたのビジネスの熱狂的なサポーターへと変える機会を手にしたことになる。
全国規模の企業であれ、ローカルの花屋さんであれ、ユーザーがあなたのブランドとの関わりによって得た経験を把握することは非常に重要なことだ。
もし、ネガティブな内容のレビューを獲得したのであれば、欠点を直す機会を与えられたということだ。ドナトスピザは、オハイオ州のコロンバスの店舗でのレビューを調査し、それをユーザー体験の向上へとつなげている。
もし、中立の3つ星の評価を獲得したのであれば、「どうすればその3つ星を5つ星に変えることができるか」に腐心しよう。
ここまでくれば、カスタマーサービスの領域であると言える。
3.Googleマイビジネスのメッセージを使用し、ユーザーに直接語りかける
GoogleマイビジネスやWebサイトに記載されている内容では欲しい情報が手に入らなかった場合、ユーザーはどのように感じるだろうか。
彼らは、あなたに連絡を取りたいと思うはずだ。それには、どのような方法があるだろうか。
「Googleマイビジネスに記載されている番号に電話をかければよい」と考える人もいるだろう。
しかし、ユーザーは電話することを好んでいないかもしれない。
実際、ある調査では、「90%のリードは、電話ではなくテキストメッセージを好む」という結果が出ている。
マーケティング戦略において、モバイルへのメッセージが非常に効果的であるのは、これが理由だ。
メッセージは、ユーザーのエンゲージメントを高め、売上にも貢献する。
別の調査では、「SMSによるメッセージは、モバイル広告よりもコンバージョン率が高い」という結果が出ている。
表内和訳:「モバイル端末ですぐに商品やサービスを購入する」、「購入するため実店舗に向かう」、「PCやタブレットなど、他のデバイスで商品やサービスを購入する」、「モバイル端末で後ほど商品やサービスを購入する」「予約を取る」「アプリをダウンロードする」の全ての行動において、広告よりもSMSメッセージのほうが高い率となっている。
このような背景を受けて、GoogleはGoogleマイビジネスにメッセージ機能を導入している。
メッセージ機能を利用し、ユーザーと1対1のコミュニケーションを取ろう。質問に答え、コメントに対応し、ユーザーのロイヤリティを向上させるのだ。
Googleマイビジネスのメッセージ機能を使用するには、Googleマイビジネスから直接あなたへSMSを送ることができる設定にする必要がある。
Googleマイビジネスのダッシュボード内の「メッセージを許可する」ボタンをクリックしよう。
次に、使用する電話番号の入力が求められる。
ユーザーは「メッセージ」ボタンをクリックするだけなので、ここで入力した電話番号は公開されるものではないことを覚えておこう。
個人の電話番号を使用したくない場合は、Google Alloを使用するなど、複数の代替手段がある。
電話番号を入力すれば、コードが送付され、番号の認証が求められる。
オン・オフの切り替えでこの機能をコントロールすることができ、必要に応じて電話番号の変更も可能だ。
Googleはあなたの対応時間も計算してくれる。この対応時間は、質問が投稿され、あなたがそれに反応するまでのかかる平均の時間となる。
最後に、「ウェルカムメッセージ」を追加しよう。ユーザーがあなたにメッセージを送付する際、彼らが受信するメッセージ内容となる。
サンプルのメッセージは、「ご連絡いただきまして、ありがとうございます。お客様からのご要望には、迅速な対応を心がけます」といった感じだ。
メッセージ機能の準備はできた。今後、Googleマイビジネスのメッセージボタン経由でユーザーからの質問が送られてくるだろう。
あなたは、テキストメッセージで、それらの質問に直接対応できる。
この機能は、あなたのビジネスとユーザーとの関係をより密接なものにしてくれるだろう。あなたのビジネスはより透明度を持っていると受け止められ、それは、信頼性と売上の増加につながるはずだ。
しかし、このサービスは、情報を積極的に共有しようとするユーザーに対して、有効なサービスである。
Googleは、あなたのビジネスについてのニュースや更新に積極的な興味を持たないユーザーに対するオプションも用意している。
投稿機能がそれにあたる。最適化の方法を探ろう。
4.最新情報をシェアするために投稿機能を活用する
Googleマイビジネスでユーザー生成のコンテンツを管理する方法は上記で説明した。今度は、あなたが作成したコンテンツに注力しよう。
ここで、投稿機能の登場だ。
2017年に、Googleはこの投稿機能を全てのビジネスに開放した。この機能を使用することで、あなたのビジネスについての情報を、様々な形でシェアすることが可能となる。下記に例を挙げてみよう。
- 複数の商品画像とともに、秋の新作ラインナップを表示する
- 現在プロモーションに取り組んでいる、近々行われるイベントをアピールする
- サヨナラホームランを追体験するために、GIFを使用する
- 直近で会社が成し遂げた功績をテキストで共有する
ブランドのプロモーション施策としては、シアトル・マリナーズが素晴らしい例として挙げられる。
投稿機能はテキスト、写真、GIF、そして下記のようなコールトゥアクションボタンの設置が可能だ。
- 購入
- サインアップ
- 詳細
- 予約
- クーポン
Googleマイビジネスのアカウントが認証された後、投稿機能を使用することができる。認証が完了すれば、”投稿”のオプションが、左側のメニューにあらわれるはずだ。
”投稿を作成する”をクリックすれば、テキストと画像が追加できる。
投稿を作成するにあたっては、以下の項目に注意しよう。
- 1投稿あたり、300単語を記載できる。しかし、コールトゥアクションボタンを表示する場合、デスクトップでもモバイルでも、表示される単語数は60-70となる。
- コールトゥアクションボタンが表示されていなければ、全てのテキストがモバイルで表示される。
- 画像は高品質なものを使用すべきだ。Googleは4:3の比率を採用しており、最小サイズは「400px × 300px」となる。※実際は「720px × 720px」のように見受けられます
- ユーザーに直接語りかけるようにしよう。業界特有の専門用語は避け、ユーザーが興味を持ってくれることを目的としよう。
- 詳細は後述するが、各投稿の指標をGoogleは提供してくれる。しかし、UTMパラメーターをリンクに設置することはよいアイデアだと言える。
“公開”をクリックすれば、Googleマイビジネスに投稿された内容を確認できる。
準備ができたら、あなたのビジネスを検索した人が投稿を見てくれるのを待とう。
しかし、「ただ待っておけば良い」というものではない。
より短い期間を設定していなければ、投稿は公開後7日間で消えてしまう。そのため、投稿を作成する際には、そのタイミングに特化した内容にすることが重要となる。
適切な戦略を立て、投稿するコンテンツの編集スケジュールを作成しよう。
そうすることで、投稿機能の施策をあなたのマーケティング計画に組み込むことができ、ビジネスへの影響を測定することができるだろう。
5.Googleマイビジネスのインサイトからカスタマーの経路を計測する
他のマーケティング施策と同様、投稿機能の影響を計測することは非常に大事だ。
Googleマイビジネスは、測定機能を備えている。
Googleマイビジネスのインサイト機能では、下記の内容を確認できる。
- ユーザーがどのようにしてあなたのビジネスを発見したか(ダイレクト検索か、ディスカバリー検索か)
- Googleのどの場所でユーザーはあなたのビジネスを発見したか(検索か、マップか)
- Googleマイビジネスの内容でユーザーが取った行動(Webサイトへの訪問、経路のクリック、写真ギャラリーの閲覧、電話をかける)
- ユーザーが住んでいる場所(経路に関するクエリを元に算出)
- ユーザーが電話をかけたトータルの回数と時間
最も大事な質問から始めよう。ユーザーはどのようにしてあなたのビジネスを発見したのか。
彼らは2つのタイプの検索を行う。ダイレクト検索かディスカバリー検索だ。
※ダイレクト検索:直接的な検索(指名検索など)
※ディスカバリー検索:間接的な検索(抽象的なワードでの検索)
ダイレクト検索をするユーザーは、すでにあなたの会社について知っていることを意味している。彼らは指名検索などからあなたのビジネスに辿り着いている。
ディスカバリー検索の場合、ビジネスの種類やカテゴリーの検索も含まれており、ビジネス名での検索に限ったものではない。ユーザーがあなたのビジネスに馴染みのない場合に使われる検索方法である。
ユーザーがあなたのビジネスを発見する方法を把握できた。次に、ユーザーは何をしたいのかを理解すべきだ。
- 彼らはWebサイトを訪問したいのか。
- 経路を調べたいのか。
- 電話をかけたいのか。
- 写真を見たいのか。
UTMパラメーターをリンクに設置することは重要だが、Googleマイビジネスもユーザーの行動についてのレポートを用意している。
ダッシュボードでは、ユーザーが起こしたアクションを計測できる。あなたのGoogleマイビジネスの内容のうち、「どの部分にユーザーが価値を見出しているか」を理解する手助けとなるだろう。
さらに、あなたの競合相手に対するユーザー生成のコンテンツ(特に写真ギャラリー)をベンチマークする機能も備えている。
写真ギャラリーの閲覧数を確認し、競合相手と比較することが可能だ。
これらの情報は全て、ユーザーのコンバージョン経路を計測することに使用でき、あなたのWebサイトを訪問する前にユーザーが取った行動を理解する手段となるだろう。
結論:Googleマイビジネスを活用して、ユーザーに適切な情報提供を行おう
ユーザーがあなたのビジネスを発見する方法は複数ある。しかし、Google検索があなたのWebサイトへの強力な入り口となっていることは疑いようもない。
ユーザーは、あなたを探している。
そんなユーザーに対して、オンラインでの情報提供は十分にできているだろうか。
Googleマイビジネスは、あなたが提供する製品・サービス・体験を求めている潜在ユーザーの目の前に、あなたのビジネスについての情報を提示してくれる。
ローカルSEOへも影響を与える上、レビューや写真を通じてユーザーとのエンゲージメントを獲得する機会を与え、ユーザーのコンバージョン経路についての有益な情報をも与えてくれる。
何より、Googleマイビジネスは無料かつ強力なツールである。使用しない手はないだろう。
Googleマイビジネスのアカウントを開設せず、最適化も行わないということは、高速道路の出口にあなたのレストランの看板を無料で掲載してくれるという提案に対し、「No」と言うようなものだ。
今日から、Googleマイビジネスを開始すべきだろう。
ビジネスにさらなる利益をもたらしてくれるGoogleマイビジネスを、あなたはどのように最適化するだろうか。
記事の内容のように、非常に強力なツールであるGoogleマイビジネス。無料であることもその所以かもしれませんが、重要視されていないサイト運営者も多いのではないでしょうか。
実店舗やローカルSEOに注力しているサイトを持っている場合は、積極的に活用していきましょう。