SEOについて学ぶ際、まずはベースとなる知識をつけることが必須です。トレンドに流されない知識を身につけるには、書籍から学ぶのは有効な手段になります。そこで今回は、ナイルのコンサルタントがおすすめするSEOに関する書籍をピックアップ!
初心者が押さえたい基本から実践的な内容まで、幅広く学べる10冊をご紹介します。読了時間は、実際にコンサルタントが読んだときにかかった時間になりますので、参考にしてみてください。
SEOの基礎が身につく!最初に学ぶならこの5冊
- 10年つかえるSEOの基本
- いちばんやさしい新しいSEOの教本
- 沈黙のWebマーケティング
- 沈黙のWebライティング
- わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本
初めてSEOを勉強する場合、何から手をつけたらいいのか悩んでしまうかもしれません。最初は、SEOの根幹となる考え方を理解することが重要です。まずは、SEOの基礎知識を習得するうえで、おすすめしたい5冊をご紹介します。
1.10年つかえるSEOの基本
ナイル取締役が執筆した本書は、SEO初心者が読むには最適な1冊。すぐに変化してしまうSEOのトレンドではなく、普遍的な“SEOの考え方”を押さえられます。
会話形式なので、SEOについて楽しみながら理解できるのも、おすすめしたいポイント。SEOに関する思考を整理したいときや、基本に立ち返りたいときにも活用できます。
- 会話形式で解説しているのでわかりやすい
- ページ数が少ないので読みやすい
- 基本的なSEO施策を網羅していて、思考の整理にも最適
- 読了時間:2時間
『10年つかえるSEOの基本』土居健太郎
技術評論社、1,480円+税、136ページ、Kindle版有
2.いちばんやさしい新しいSEOの教本
経験豊富な講師陣が、SEO施策に関するポイントを1つずつ解説。業種ごとのサイトマップやキーワードマップなど、活用しやすいサンプルも盛り込まれています。ナイルのコンサルタントは全員読んでいるのでは?というほど、必読の1冊です。
SEOはテクニックが重要なイメージがありますが、方法論だけを知っていてもうまく生かせません。「10年つかえるSEOの基本」と合わせて読むことで、基本となる考え方を押さえながら、この本で方法論を学ぶのがおすすめです。また、SEOについて知りたい内容を、索引から調べられるので、手元に置いておくと役立ちますよ。
- 基本的なSEO施策を網羅できる
- SEO施策の背景を理解できる
- 知りたい情報を索引で調べられる
- 読了時間:4時間
『いちばんやさしい新しいSEOの教本 第2版―人気講師が教える検索に強いサイトの作り方』安川洋、江沢真紀、村山佑介
インプレス、1,580円+税、256ページ、Kindle版有
3.沈黙のWebマーケティング
伝説のウェブマーケッター「ボーン・片桐」が大活躍!ストーリー形式でウェブマーケティングの全体像を把握できる1冊。ページ数は多いのですが、会話劇が中心なのでスラスラと読めるはず。
物語は、とあるオーダー家具会社のウェブサイトが、検索順位を急激に下げたところから始まります。現場感のある課題が出てくるので、似たようなシチュエーションで悩んだときに参考にしやすいでしょう。
- ストーリー仕立てで読みやすい
- マーケティングあるあるな展開の連続
- 実際に活かせるマーケティング要素が盛りだくさん
- 読了時間:5~8時間
『沈黙のWebマーケティング -Webマーケッター ボーンの逆襲-』松尾茂起、上野 高史(イラスト)
エムディエヌコーポレーション、2,200円+税、496ページ、Kindle版有
4.沈黙のWebライティング
沈黙シリーズ第2弾。ウェブマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するストーリーを通じて、SEOライティングのノウハウを学ぶことができます。
舞台になるのは、栃木の老舗旅館。「栃木 温泉」といったキーワードで検索上位を狙う記事をどう作るのか?実際に具体的な記事で紹介しています。ほかにも、商品を選んでもらう文章の書き方、文章を生まれ変わらせるリライトのコツ、バズにつながるコンテンツ作成のコツといった、ライティングに関する内容が網羅されています。『沈黙のWebマーケティング』とセットで読んでおきたいところ!
- SEOライティングが体系的に学べる
- 具体的な文章が紹介されているのでライティングのコツがわかる
- 沈黙のWebマーケティング』と合わせて読むと理解が深まる
- 読了時間:5~8時間
『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘』松尾茂起、上野高史(イラスト)
エムディエヌコーポレーション、2,000円+税、632ページ、Kindle版有
5.わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本
4コママンガを交えながら、初心者向けにウェブサイト製作の基本を解説。サイトの作り方について、基本的な内容を理解するのにぴったりです。HTMLやCSSの基本、JavaScriptやPHPの概要が詰め込まれているので、ウェブサイトの作り方の背景を知ることができます。
必要なソースコードを書き込めるサンプルデータも無料でダウンロードできるので、実際にサイト作りをしながら理解していくといいですよ。
- 4コママンガでウェブサイトの作り方がわかる
- 初心者向けなので理解しやすい
- サンプルデータもダウンロード可能
- 読了時間:サンプルデータの作業も含めて6~8時間
『わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本』湊川あい
C&R研究所、2,200円+税、304ページ、Kindle版有
現場で役立つ!実践的な内容を含んだ5冊
- 現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル
- 1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方
- たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
- できる100の新法則 Google Search Console
- オウンドメディアのつくりかた
基本的なSEOの知識を理解しただけでは、実際の現場で悩む場面も少なくありません。そこでマーケティングやメディア全般の考え方や、裏側の技術面も知っておくことをおすすめします。ここからは、実際に運用する際に役立つ5冊をご紹介します。
6.現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル
良いコンテンツを作っても順位が上がらないのは、技術的な施策に不足がある可能性があります。SEOの施策や手順をはじめ、どのように実装していけば効果的なのか、SEOの技術をまとめた1冊です。エンジニアではなくても、実装にまつわる内容を知っておくといいでしょう。
本書では、MFI、リンクビルディング、サイトの高速化、Googlebotの制御などの方法が書かれています。技術に関する知識が章立てでまとめられているので、気になる箇所だけ読めるのもうれしいポイントです。
- SEOの技術面の知識を得ることができる
- マーケティングやSEO担当だけでなくエンジニアにも役立つ
- 章立てで構成されているのでわかりやすい
- 読了時間:記録なし(流し読みをしたあと、手元において必要なときに読むスタイルのため
『現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル』西山悠太朗、小林睦
マイナビ出版、2,980円+税、432ページ、Kindle版有
7.1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方
検索結果の上部の広告スペースに表示させられる「リスティング広告」。本書では、リスティング広告のキーワードの考え方が書かれていますが、SEOのキーワードを考えるうえでヒントになる部分が多くあります。
リスティング広告のキーワード選定の考え方は、SEOにおいてコンバージョンに近いキーワードを探すときに役立ちます。コンバージョンにつながるキーワードを見つけていきましょう。
- 年商1億円を達成した著者が“売れる市場”の見つけ方を伝授
- リスティング広告のキーワードの探し方からヒントをもらえる
- コンバージョン施策を検討したいときにも役立つ
- 読了時間:5時間
『1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方—儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法』滝井秀典
PHP研究所、514円+税、240ページ、Kindle版有
8.たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
「スマートニュース」をアプリランキングで100位圏外からNo.1へ伸ばした著者が確立した「顧客ピラミッド」「9セグマップ」「N1分析」を公開!顧客起点マーケティングの考え方から、未購買顧客を顧客化、さらにロイヤル顧客化するアイデアをつかむことができます。
中でも「N1分析」という考え方は、SEOのキーワードを考えるうえで非常に有効。たった一人の“N1”を分析すると、その人がどんなキーワードで、どんなときに、どんな答えを求めて検索しているのか、イメージしやすくなります。キーワードの選定や、コンテンツ制作で活かせるアイデアにつながるでしょう。
- 顧客起点のマーケティングを学べる
- とくに「N1分析」はSEOに生かしやすい
- キーワード選定やコンテンツ制作でアイデアが生まれる
- 読了時間:5時間
『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』西口一希
翔泳社、2,000円+税、240ページ、Kindle版有
9.できる100の新法則 Google Search Console
キーワードの掲載順位やクリック率などを知ることができるGoogle Search Consoleは、SEO強化に必須なツールです。一方で、多機能であるがゆえに使いこなすのが難しい面があります。本書ではGoogle Search Consoleについて、項目ごとに解説しているので、知りたい情報から探して読めるのがメリットです。
全体をざっと読んで「こんな機能があるんだな」と把握してから、Google Search Consoleを触ってみるのがおすすめです。ただし、Google Search Consoleはアップデートされ続けており、多少本書の内容が当てはまらないことがありますので、その点は注意してください。
- Google Search Consoleの機能が理解できる
- 必要なところを絞って読むことも可能
- 知らなかった機能を知るきっかけにもなる
- 記録なし(流し読みをしたあと、手元において必要なときに読むスタイルのため)
『できる100の新法則 Google Search Console これからのSEOを変える基本と実践』村山佑介、井上達也、できるシリーズ編集部
インプレス、1,800円+税、240ページ、Kindle版有
10.オウンドメディアのつくりかた
読者から愛されるメディアをどのようにして自分たちでつくり、続けていくことができるか。新たにオウンドメディアを立ち上げる際や運営に課題がある場合に、最適な1冊です。
目的の立て方、チームの作り方、インフラ側の準備、コンテンツの作り方など、オウンドメディア全般におけるノウハウが詰まっています。
- オウンドメディアの立ち上げや課題がある場合に役立つ
- オウンドメディア全般のノウハウがわかる
- 愛されるメディア作りのヒントが詰まっている
- 読了時間:4.5時間
『オウンドメディアのつくりかた 「自分たちでつくる」ためのメディア運営』鷹木創、大内孝子(編著)
ビー・エヌ・エヌ新社、2,000円+税、228ページ、Kindle版有
10冊の本をヒントにSEOの理解を深める
検索順位を上げるためには、技術的な面やマーケティングの思考などさまざまな視点から考えることも重要です。SEOの知識だけに捉われず、幅広く知っておきたいところ。今回ご紹介した10冊の本をヒントに、SEOの理解を深めてみてください。
SEOを学ぶならこの10冊!基本から実践までおすすめ本をナイルコンサルが紹介はナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。