原題:A Conversation With Google Search Chief Amit Singhal
Speaker:Amit Singhal, Google
Danny Sullivan,Search Engine Land
Amit SinghalとDanny Sullivanが仲良く登場。Amitはセーターの上にMatt Cuttsの顔写真がプリントされたTシャツを着用して登場。会場は爆笑に。二人が着席した後に、今度はMatt Cuttsが登場。3人で写真を撮ったのち、トークが開始。(Mattは写真撮影後、退出)
動画
GoogleのCM。音声検索。Siriのような感じ。Google検索の様々な機能を紹介する内容。
(以下、二人の対談の翻訳です。Danny SullivanはD、Amit SinghalはAと省略します)
D:ハミングバードから始めようか。今までの検索を根底から変えるアップデートだ。
A:ハミングバードは全く新しい技術だ。私がGoogleに来てから様々な技術が生まれている。ナレッジグラフなどだね。
未来に備えて全てを変更する必要がある。今までの常識を全てだ。かつては、2つの単語をGoogleに入力し、10個のリンク(検索結果)を返すというのが常識だった。Googleは数年前にその常識を変えた。
モバイルの変化はさらに常識の変更を強制する。
ハミングバードは長いクエリの意図をくみ取る技術だが、これは全く新しい技術であるとともに、未来の検索の基本にもなる。
D:続けて。
A:ハミングバードはGoogleの基本を変えるものだ。なんというか、アップデートをビルに例えると、今までのアップデートは一つ階を追加したようなものだ。ハミングバードは全く新しい超高層ビルを建てたという感じかな。
D:Googleはクエリを概念としてとらえているのだろうか?文中にある”Obama”は大統領だと認識する?
A:最近特に発達させた分野だ。ナレッジグラフは文字ではなく、物事として理解する。
D:Googleはリンクを分析してきたけど、今はもっと複雑になっているはず。リンクは今でも重要?
A:明らかに重要だ。サイト全体を分析しているが、ユーザーが求めるアルゴリズムを構築することが我々の目的だ。
D:ソーシャルシグナルについて。FacebookやTwitterのシグナルは使用していないはずだけど、仮にとても多くのツイートされた記事が、ランキング上位になることはある?
A:今は使ってない。Twitterのデータにアクセスできないから、システムに組み込むことができない。
D:Google+はアクセスできるよね?パーソナル検索以外でも使わないのはなぜ?
A:その通り。使っていない。ユーザーの目線になってみよう。ユーザーは高品質のコンテンツを欲する。パーソナル検索の場合は、知人の情報が参考になるから使用している。
D:もっと使用できるはずだが?
A:パーソナル検索で使用する方が良い結果を産むと思う。
D:他に関連性を決定づける要因として使用したいものは?
A:君はどう思うか?人それぞれの問題なんだ。関連性とは、高品質とは何か?そうしたことを考えると、どのシグナルを使えばよいかわかると思うよ。
D:オーサーシップについて。オーサーランクはないけど、今後シグナルになる?
A:可能性はあるね。
D:ロンドンでナレッジグラフを語った。あの時は新しい技術だった。今はどう?
A:いいよ。動画であったように、あらゆることに答えてくれる。ユーザーの状況によって必要な答えを提供する素晴らしい技術だ。
D:いづれ、検索エンジンが全てを応えてくれる日が来るだろうか?
A:サーチエンジンの理想はアーミーナイフのようなものだ。しかし、ワインを空けたいときもある。ナレッジグラフをそのように考えている。必要な時にだけ、答えるということだ。モバイルの重要性は高まっている。そして、モバイル検索ではすぐに答えが欲しい。
D:他のコンテンツの内容をGoogle(ナレッジグラフ)が使うバランスについて。
A:非常に重要だ。常に考えている。ユーザーの信頼は失うことができない。我々はオープンなWeb世界の一員だ。ユーザーがオープンなWeb世界の信頼を失うようなことはしたくない。
D:パブリッシャーについては?
A:常に考えているよ。よいバランスを取りたいね。
D:ドキュメントではないサイトは?
A:リンク→良質なリンク→いまはナレッジグラフ。答えをだしてユーザーの意図に合わなかった場合、次回に活かす。
D:検索はアンドロイドやマップなどの機能も含む。誰がボス??
A:優れた製品とはマージされたものでもある。全ての分野でのエキスパートを集結させる。組み合わさった時に優れた製品が産まれる。
D:ナレッジグラフに広告は入れる?
A:広告と検索は区別されてる。お金でランクを買うことはできない。
D:最近のレイアウトの実験について
A:実験は常に必要だ。エキスパートを集めて行っている。ユーザーの利益を考えている。
D:Googleに競合がいるとしたら誰?
A:我々の競合は常に変化している。ユーザーが愛する製品をチェックしている。競合はどんな規模の企業でもなり得る。
D:”not provided”問題について。
A:Googleは安全な検索を進めている。Webマスターは多くの情報を得ることができてしまう。これについてはずっと考えている。ユーザーのことを考え、自然検索側のことを考えていた。しかし、ここ数週間か数か月で、広告主サイドについて報告ができる。まだ何もアナウンスしてないけど。
D:次にやりたいことはなに?
A:やりたいことはもっとある。検索もそうだし、GoogleNowももっと解消する。Gmailもだ。
D:5年後は?
A:モバイルが進化し続ければ検索は変化する。検索はあらゆるデバイスの基本。
オーディエンスの質問
クルマのシステムについてなにかある?
A:今は何も言えないが、ユーザーが望むものは出したい。
Googleで最も優れていることは?
A:ボイスサーチだと思う。