ランチ営業店長シェアリング開始に向け、よじげんが説明会を開催

よじげんは4月19日、テンポスフィナンシャルトラストと業務提携の業務提携し、飲食店の人材不足解消を目的とした「ランチタイム委託店長システム」の提供を発表した。4月23日15時から、東京・新宿戸山にあるテンポス新宿店セミナールームにて第1回の説明相談会を開催する予定で、現在参加者を募集中だ。

よじげんは、飲食店の空き時間を活用したクラウドキッチンサービスを提供しており、飲食店の空き物件を月単位で賃貸可能にする「よじげんスペース」、業務用冷蔵庫のシェアリング「よじげんフリーザ」などのサービスを手がけている。テンポスフィナンシャルトラストは、中古厨房機器大手テンポスのグループ企業。今回の業務提携によってよじげんは、自社の飲食店の空き時間活用ノウハウと、全国に約60店舗、飲食店会員35万軒を抱えるテンポスグループの飲食店ネットワークを活用して、ランチ営業の外部委託サービスを提供する。

人手不足などにより、ランチ営業が難しい店舗を日中に借り受けて、希望者がランチタイムに営業できる取り組み。希望者にとっては初期投資や家賃代を軽減できるほか、店舗側にとっては遊休状態のスペースや設備を有効活用できるうえ賃貸収入も手に入ることになる。

飲食店運営インフラをまとめたカオスマップが登場(2019年版)

飲食店向けの物件を月単位で貸し借りできるプラットフォーム「よじげんスペース」を運営するよじげんは3月20日、飲食店運営インフラサービス(RIaaS)をまとめたカオスマップを公開した。

よじげんはRIaaSを「店舗/キッチンシェア」「予約」「HR」「決済/レジ」「デリバリー」「食材仕入」「開業支援」「フードロス」「持ち帰り」の9つに分類した。その中でも数が多いのが、予約と決済/レジに分類されるサービス群だった。

これについて、よじげん代表取締役の荒木賢二郎氏は「想像以上に予約や決済分野のサービスが多かった。飲食店経営者は総じて年齢も高めでITリテラシーが低いという状況を踏まえると、正直、それぞれのサービスの違いもわからず、どれを使えばいいのか混乱してしまいがち。事実、よじげんスペースで開業される方の中で、カード決済を導入したいがどのサービスが良いのかわからず、時間だけが経過してしまうということもあった」とコメントした。

そして、提供されているサービスの多さ、飲食店を運営する側のITリテラシーの度合いを踏まえると、今後は従来の「開業支援」だけでなく、サービスの選定や導入方法なども含めた「運営支援」を行うスタートアップが増えそうだとも話している。

冷蔵庫シェアリング「よじげんフリーザ」が東京23区でサービス開始

シェア店舗の物件情報サイト「よじげんスペース」を運営するよじげんは1月29日、冷蔵/冷凍庫の空きスペースを店舗間でシェアリングできる「よじげんフリーザ」のサービス提供を開始した。冷蔵/冷凍庫のシェア自体は、既存サービスのよじげんスペースでは実施済みで、そのノウハウをベースに新サービスとして独立させる。

冷蔵/冷凍庫を提供するホスト店舗と、冷蔵/冷凍庫を利用したいゲスト店舗の登録受付が東京23区内の店舗限定でスタートしており、登録が一定数に達すると該当エリアのサービスを順次開始していくという。

同サービスを利用することで、自店舗の徒歩圏内に月額5000円から冷蔵庫を持てる。食材の保存のほか、かき氷機など特定期間に利用する機器の保管などが可能になる。「荷物を置く場所がない」という課題を解決しつつ、荷物の預かりによって収益を得えられる仕組みを目指す。サービス開始当初はイタズラ防止のため利用店舗は非公開とし、LINE経由でホストとゲストの登録とマッチングを実施する。

対象店舗は、飲食店、酒屋、氷雪販売業、物販店、冷蔵/冷凍倉庫などの店舗/倉庫で、現時点では個人は登録できない。税別の料金帯系は以下のとおり。ドリアンなどの匂いのきついものについては対象外となる。冷蔵庫を貸す店舗側は、手数料20%を差し引いた額が指定の口座へ入金される。

  • 常温:5000円/畳一畳程度を想定
  • 冷蔵:5000円/50リットル程度を想定
  • 冷凍:5000円/50リットル程度を想定

今後は、IoT温度計、冷蔵庫内カメラ、庫内温度記録システムなどを駆使して、安全で便利に利用できるサービスに進化させていく計画とのこと。