パリ市がキックスクーター事業者を2、3社に制限へ

パリ市にとって、キックスクーターはもう十分すぎる。現在、パリでは12もの(そう、12もだ)スタートアップがキックスクーター事業を展開している。Le Monde紙が報じたように、パリのAnne Hidalgo市長は記者会見で、キックスクーター事業を規制すると発表した。

一つには、あまりにもキックスクーターのスタートアップが多すぎるのだ。BirdBoltBolt by Usain BoltCircDott HiveJumpLimeTier VoiUfo、そしてWind。それらは全ておかしな名称で、同じ名前の異なる会社(Bolt)もある。

パリ市は23社に操業許可を出す計画だ。フランス政府は現在モビリティ法の制定に取り組んでいる。議会が法案を可決した後にパリ市は企業を選ぶ計画だ。選定作業の一環として、パリ市はサービスを展開する企業が壊れたスクーターを修理し、数週間で廃棄することがないかといった持続可能なアプローチをとっていることを確かめる。また、夜間にスクーターを充電する作業者への賃金支払いも選定のポイントとなる。

パリ市は今日に至る前にすでにスクータースタートアップに対しアクションをとっている。歩道でのスクーター利用は認められず、スクーター事業者はスクーター1台あたり年間50ユーロを払わなければならない。

にもかかわらず、パリの道路にはスクーター2万台以上が溢れかえっている。だからこそパリ市はさらなるアクションをとり、公園でのスクーター使用を禁止しようとしている。また今後は歩道にスクーターをとめることはできなくなる見込みだ。

ユーザーは自動車用の駐車スペースを見つけ、そこにスクーターを止めなければならない。まったく面倒なことのように聞こえる。これがどのように作用するか定かではないが、確かなことはいまスクーターが多すぎて、パリ市内にはとめるための十分な場所がない。

電動スクーターは欧州では米国ほど速くはないが、パリはさらに最高速度を制限したい考えだ。最高速度は時速25キロではなく時速20キロになる(時速16マイルから時速12マイルへのダウン)。

パリがそうした制限を素早く実行できるか、スクータースタートアップが新ルールを守るか、様子を見てみよう。

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(翻訳:Mizoguchi)