Magic LeapとNational Basketball Association(NBA)はTurner Sportsと提携して、そのプラットフォーム上での試合の生中継を、Magic Leap Oneの”Creator Edition”に提供されるアプリを使って視聴できるようにする。
カリフォルニア州ハンティントンビーチで開催されたCode Mediaカンファレンスで発表されたこのパートナーシップは、非常に漠然として、非常に曖昧な、Magic Leapの(少なくとも私が聞いたことがあるものの中では)初めてのユースケースだ。
その体験はほぼバーチャルリアリティのように聞こえる。ファンたちは試合のコート脇にいるかのような体験を得ることができるのだ。
「Magic Leapと手を組む前の私たちの目標は、コート脇の体験を再現することでした」と語るのはNBAコミッショナーのAdam Silverである。Magic Leapを使うことで、より異なる体験を味わう機会が増える。
「普通のテレビで楽しめる要素は全て提供した上で、それが何倍にも膨らみます」と語るのはMagic LeapのCEOであるRony Abovitzだ。
Silverは、3社のパートナーシップを、人びとがTNT(テレビネットワーク)の上で観ている試合を、Magic Leapのクオリティで見せる方法だ、と説明した。
AbovitzはMagic Leapを、それなりに高価なプレミアムコンピューターと表現している。「必ずしも、すべての人がすぐに必要とするものではないのです」とAbovitzは語る。
謎は残されたままだ。SilverとAbovitzはこの技術を説明するために「ともかく私たちを信じて欲しい」作戦を採用している。2人は舞台上にMagic Leapを持参しなかったが、Shaquille O’Nealが技術を称賛するビデオは上映した。
「4つ、6つ、8つのスクリーンを呼び出すことができると想像してみて下さい。統計情報やデータのすべてが表示されています。素晴らしい瞬間や、うなりをあげてバックボードに当たるダンクシュートなどを、すぐに、間近で見ることができるのです」とAbovitzは語る。
O’NealはMagic Leapのレンズを通じて、世界を眺めた最初のバスケットボールのスター選手ではない。昨年Andre Iguodalaは、同社の技術の一部をうっかり漏らしている 。
私の同僚であるLucas Matneyは、Magic Leapヘッドセットについての説明を、最初に公開されたときに書いている。
ヘッドセットのデザインは、特許やリークによって以前から伝えられきたものに、かなり似ているが、ヘッドセットの前面のゴツさは少々驚きだ。しかしフレームのサイズは、Magic Leapがヘッドセットの視野をどの程度広げることができたのだろうか、という疑問を生じさせる。同社は”Digital Lightfield”(デジタル光照射野)テクノロジーを使用しているとは語っているものの、それが実際に何を意味しているのかを私たちは知らないし、真に光照射野テクノロジーを利用しているのか、それともそれを単純に模倣しているだけなのかということについても分かっていない。スタートアップは、コントローラ以外の入力として、ヘッドセットから、音声、ジェスチャ、頭部のポーズ、および視線追跡を取り込むと説明している。
Rolling Stoneとのインタビューで同社は、ユーザーは処方レンズを購入することができ、ヘッドセット自体は2つのサイズで提供されると述べている。ソフトウェア側では、Magic Leapはプラットフォームの能力を強調している。2018年初頭にはCreator Portalが登場する予定で、開発者たちにはより多くの文書、ツール、リソースなどが提供される筈だ。
同社がコンシューマー向けリリースで目指していることはまだ不明な点が多いが、このデザインはMagic Leapが達成できると考えていることを基にしているということは間違いない。もちろん「製品は継続的に進化しており、出荷時には異なるものになる可能性があります」というアナウンスにも注意しておこう。
Magic Leapを見て、実際の試合に対して競争力のある経験を提供できると考えるNBAのオーナーもいると思うが、SilverはNBAチームの3人のオーナーたちが実際にMagic Leapへ投資を行っていることも明かした。
この話は継続している。可能な限り更新していく予定だ。
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(翻訳:sako)