Kobe Bryant:NBAの殿堂入りを果たし、、ベンチャーキャピタリストになる
バスケットボール選手とベンチャーキャピタリストとの間には共通点は少ない。しかし、それがバスケットボール選手としてのキャリアを終えたBryantが選んだ道だ。
Wall Street Journalが報じたところによれば、Bryantは投資家のJeff Stibelとタッグを組んで1億ドル規模の投資ファンドを設立したようだ。テック企業が主な投資対象となる。BryantとStibelはこれまでにも非公式で共同出資を行うなど親密な仲ではあったが(2013年以降に出資した企業は15社にもなる)、今回「Bryant Stibel」という投資ファンドをロサンゼルスに設立し、公式にVC業界の仲間入りすることになったのだ。
Wall Street Journalの記事によれば、2人の投資ファンドの主要投資対象はテック、メディア、データ企業であり、「今後数年間は」投資活動を続けていく予定だという。また、この投資ファンドはBryantとStibel本人から拠出された資金で運営されており、「外部の投資家をメンバーに加えることは、今のところ考えていない」と報じられている。
ソーシャルメディアを通じてダイレクトにファンと交流する姿が印象的なBryantは、Wall Street Journalとのインタビューの中で、自分には将来有望な起業家を嗅ぎわける才能があると思うと語っている。
ファンドの名前はさておくとして、この投資ファンドはKobe Bryantの名前を冠した「ショー」ではないとStibelは説明する。
「かの有名なKobeの名前をスタートアップの”推薦人”として利用するような投資ビジネスをするつもりはありません。それでは面白くない。重要なのは本物のバリューを企業に加えることなのです」と、過去にはWeb.comなどを設立した経歴をもつStibelは語る。
過去にスポーツ選手が立ち上げたファンドのなかでも、ひときわ注目が集まるのがBryantの投資ファンドだろう。しかし、スポーツ選手が投資ファンドを立ち上げた例はこれが初めてではない。スタートアップへの出資やマネージメントに関わるアスリートには、Shaquille O’Neal、現役で活躍するCarmelo Anthony、Steph Curryなどがいる。
Carmelo AnthonyはNew York Knicksに所属するスター選手としての顔を持つかたわら、Melo7 Tech Partnersという投資ファンドの創立者としての顔も持つ。彼には昨年開催されたTechCrunch Disruptにも参加してもらっている。一方で、Steph Curryはコンテンツ・マネージャーとして画像検索のSlyceに参画しており、来月に開かれるDisrupt San Franciscoでは彼にSlyceでのプロジェクトについて語ってもらう予定だ。
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