コンテンツの口コミ拡散を妨げている7つのソーシャルメディアの間違い

コンテンツマーケティングがSEOに大事と叫ばれる最近ですが、コンテンツが拡散するのはソーシャルメディア経由が主流の今日、ソーシャルメディアマーケティングもきちんと理解した上で取り組む必要があります。コンテンツ作成に励んでいるマーケッターやサイトは日本でも増えてきたようですが、肝心の口コミ拡散を妨げかない間違いを起こしていないでしょうか?!カリスママーケッターのニール・パテルがコンテンツのソーシャルメディア拡散の際に注意したい項目をアドバイス。 — SEO Japan

ソーシャルメディアマーケティングは、難しい理屈ではないかもしれないが、それでもそれには大きな科学的要素が存在する。もしあなたが自分のコンテンツを広めたいのなら、数字に目を向けなければならないし、勇気ある決断をすることを止めなければならない。

過去5年間で、私は、口コミで広がるようにソーシャルメディアを介してコンテンツを押し出すことに成功するための方法について学んだ。そしてもっと重要なことに、すべきではないことを学んだ。

そこで、もしあなたが自分のコンテンツを確実に広めたいのなら、以下の7つの間違いを避けよう:

間違いその1: タイミングは問題ではない

真夜中にコンテンツを書いてそれを配信し、それが口コミで広まることを期待することはできない。TwitterやFacebookのようなソーシャルサイトには、使用時間のピークがあり、あなたが理想の曜日と時間に自分のコンテンツをそれらのサイトに投稿することができれば、それが広まる可能性は高くなる。

Twitterユーザーの48%が東部標準時に住んでいて、水曜日の午後5時にリツイートする可能性が最も高い。また、Twitter上のリンクは、投稿されて1時間以内に最もクリックされる傾向がある。

だから、もしあなたが何かをTwitter上で共有したいのなら、東部標準時の水曜午後5時にツイートすること。

また、Facebookに何かを投稿して最も多くのいいね!を獲得したいのなら、2日に1回以上投稿しないこと。さらに、最も多くのいいね!を獲得するためには、東部標準時の土曜昼に投稿するのだ。

間違いその2: 全てのソーシャルボタンは同じ

Quick Sprout上では、ソーシャルメディアボタンの位置をブログの上部と下部でテストした。驚いたことに、上部に置かれたソーシャルボタンは下部のボタンよりも117%増のクリックを獲得した。つまり、人々は記事を読む前にそれをシェアする傾向があるのだ。

それに加えて、Sharebarのようなスクロールするソーシャルボタンを使用してみたところ、記事の上部にあるソーシャルメディアボタンよりも226%増のクリックを獲得した。

上部のソーシャルボタンとスクロールするソーシャルボタンの組み合わせをテストした時には、下部のソーシャルボタンと組み合わせた時のスクロールボタンに比べて29%低い働きをした

最も多くのソーシャルシェアを獲得したいのなら、Sharebarのようなスクロールするソーシャルボタンと組み合わせてブログ記事の下部にソーシャルメディアボタンを置くことを検討しよう。

間違いその3: トラフィックではなく、シェア数が重要

ほとんどのブロガーやコンテンツマーケッターは、Facebook上で自分のコンテンツにいくつのいいね!を獲得するかや、Twitter上でどれくらいツイートを獲得するかに焦点を合わせる。理論上は、より多くのシェアがあれば、より多くのトラフィックを獲得するはずだが、いつもそうなるとは限らない。FacebookやTwitterからクリックしてあなたのウェブサイトに行く人がいなければ、あなたが訪問者を獲得することはないのだ。

純粋なソーシャルシェアの数にだけに焦点を合わせるのではなく、トラフィックにも目を向けるべきだ。これらのソーシャルサイトからのトラフィックを増やす良い方法は、自分のクリックスルー率を分析することだ。

Dan Zarrelaによるこのブログ記事によると、Twitter上でリンクを置くのに最適な場所は、25%地点だ。つまり、Twitterトラフィックを増やしたいのであれば、始めでも真ん中でもなく…25%地点にそれを追加するようにすること。

間違いその4: 人々は、コンテンツをシェアするピーク時にコンテンツを読む

人々がコンテンツを読みたい時とそれをシェアする時には大きな時間の差がある。間違いその1に基づき、あなたは人々がTwitterでは水曜日、Facebookでは土曜日を好むことを知っている。

人々は、東部標準時の月曜午前11時にブログを読むことを好む。そして、東部標準時の土曜午前9時にブログにコメントすることを好む。

もしあなたが、女性オーディエンスをブログのターゲットにしているのなら、夕方もしくは夜に投稿しないこと。女性は、東部標準時のお昼前にブログを読むことを好む。

間違いその5: 全てのソーシャルチャンネルに焦点を合わせること

私は先にソーシャルメディアボタンの配置について話したが、あなたが宣伝すべきソーシャルサイトの数については話さなかった。Quick Sprout上では、異なるソーシャルメディアサイトのボタンを3つ、もしくは4つ、もしくは5つ配置するテストをした。私がいくつのソーシャルメディアボタンを使用したかは関係なく、1つ以上のソーシャルボタンをクリックした人は9%未満だった。

しかし、5つのボタンに比べて3つのボタンがあった時には、人々がソーシャルメディアボタンをクリックした回数に大きな違いがあった。私が3つしかボタンを置かなかった時には、選択肢は少なかったが、クリックスルーは11%増加したのだ。4つのボタンと3つのボタンのクリックスルー率の違いは統計的に有意なものではなかった。

人々は、1つのソーシャルサイト上のみでコンテンツをシェアする傾向があるため、あなたは3つ以上のソーシャルメディアボタンを置くべきではない。もしも月50,000以上の訪問者がいる場合は、4つのソーシャルボタンを置くことを検討しよう。

間違いその6: 自分のコンテンツについて一度だけツイートすること

最適な日時にツイートするからといって、全ての人があなたのツイートを見るということにはならない。Twitterユーザーの82%が350人以下のフォロワーを所有するが、18%のユーザーにはそれ以上のフォロワーがいる。そして、18%という数字が小さいからといって無視するべきではない。Twitterには5億人のユーザーがいるのだ。

あなたの全フォロワーのうち、他にも何千人もフォローしているような人は、恐らく大部分のあなたのツイートを見ることはないだろう。そして、もし彼らがあなたのツイートを見ないのであれば、彼らはそれをリツイートすることもクリックしてあなたのウェブサイトに行くこともできないのだ。

Mark Susterが実施したテストによると、あなたは最低でも2回は自分のブログ記事についてツイートすることを検討すべきだ。彼は、ブログ記事について再度ツイートすることによって、さらに56%多くの訪問者を獲得した。自分のコンテンツについて3回ないしは4回ツイートすることもできるが、あなたが同じ記事についてツイートする数が多ければ多いほど、フォロワーの多くはすでにそれを見ているために各ツイートから得るクリックは少なくなる。

間違いその7: ゆっくりと着実にがレースに勝つ

ソーシャルメディアの世界では、スピードが全てだ。短い時間内でコンテンツが獲得するシェア数が多ければ多いほど成功だ…特にFacebookでは。

Facebookは、勢いを考慮に入れるため、もしも、あなたのコンテンツが素早いペースで大量のいいね!を獲得しているなら、より多くの人々が自らのフィード内にそれを目にするようになる。

私は、1つの記事に対して最初の30分で50個のいいね!を購入し、2つ目の記事に対しては8時間かけて50個のいいね!を購入する、という簡単なテストをした。どちらのコンテンツも同じだったが、最初の1時間で50個のいいね!を獲得した方は、最終的に合計142個のいいね!と10個のコメントを獲得した。2つ目の記事の方は95個のいいね!と7個のコメントに終わった。

もしあなたが自分のコンテンツをソーシャルウェブ上で広めたいのであれば、かなり短い時間内に多くのシェアを獲得する必要がある。

結論

上記7つのソーシャルメディアの間違いを避ければ、あなたのコンテンツが繁栄し広まる可能性は高い。あなたが上記アドバイスを活用することに決めた今、それらが自分に機能すると仮定せずに、必ず自分のコンテンツでそれらをテストすること。ウェブサイト訪問者の大部分が住んでいる場所や、オーディエンスの人口統計に基づいて、結果は異なってくるかもしれない。

あなたが避けるべきその他のソーシャルメディアの間違いは何だろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Social Media Mistakes that Can Keep Your Content from Going Viral」を翻訳した内容です。

間違いというか、意識したい・テストしたい項目とでもいえる内容だったでしょうか。投稿時間やタイミングは日本では時差もありませんし、そのまま活用できるわけではありませんが、重要な要素であることは間違いないですよね。ツイート内のリンクはツイート文の最初の1/4後がクリック率が最高というのは、普段最後にリンクを置いている私としては気になりました。。。ちょっと実験してみたくなりました。ソーシャルボタンの件は、このサイトSEO Japanもそろそろ見直したいと思っていたところですし。。。と、古くからブログやコンテンツマーケティングをやっている人であればある程、余り深く考えずそのままにしてしまっている要素って意外とありますよね。そういう要素を一つ一つ見直し、最適化していくことがコンテンツマーケティングの拡散力を一段階も二段階も上げていくのでしょう。 — SEO Japan [G+]

DiggがGoogle Readerの機能を備えたRSSリーダーを準備中

Googleリーダーが終了という日々情報収集に帆走するブロガー衝撃のニュースが先週流れました。Googleリーダーに変わるRSSリーダーは何があるのか、それとも新しい種類のニュースリーダーが登場するのか、同じく情報収集マニアのSEO Japanとしては興味はつきませんが、なんとあのかつて一世を風靡した英語圏最強のソーシャルブックマークDiggが、RSSリーダー機能をリリースするというニュースを発表。Diggといえば、ソーシャル黎明時代に人気を博し、かつてそのGoogleに150億円で評価されつつも売却を拒否したことが話題になりつつも、その後人気が失脚、次世代のニュースリーダーまでにはなれなかったサービスとしても知られていますが、さてその内容はいかに? — SEO Japan

7月1日にGoogle Readerを打ち切るというGoogleの発表に続いて、木曜日にDiggがRSSリーダーを作っていることを明らかにした。この会社は、Googleのもうすぐつぶれるサービスから数多くの機能を再現し、さらには新しい機能もいくつか追加することを計画している。

“私たちは、Google Readerの最高の機能(そのAPIを含む)を特定して再現すると共に、Facebook、Twitter、Tumblr、Reddit、Hacker Newsのようなネットワークやコミュニティが興味深いことに関してパワフルだが時に抗し難いシグナルを提供する2013年のインターネットにフィットするようにそれらの機能を促進したいと思っている”と、Diggは断言する。“勘違いしないで欲しいが、私たちは、これが取るに足りない事業になるとは思っていない。しかし、私たちは、立派な後継者を作ることができると自信を持っている。”

Diggは、そのチームは“Google Readerのデイリーユーザー”から成るため、“それが救うに値する製品であると確信している”と言う。実際、この会社は、2013年後半に“リーダー”を作ることを計画していたが、昨日のGoogleの発表がそのプロセスを加速し、このプロジェクトを“優先リストのトップ”へと押し上げたのだと主張する。

ReutersのコラムニストAnthony de Rosaが、昨晩Facebookにこのニュースについて最初に投稿したことは注目に値する。彼は、以下の言葉で噂の火蓋を切った:“独占記事:Diggが、Google Readerの全ての機能といくつかの追加機能を備えた新しいリーダーをリリースする予定だ。詳細は明日。”そして今、Diggはこの計画を認めている。

もっと重要なことに、Diggはコミュニティに助けを求めている。この会社は、Google Readerの代替品に何を期待するかを自らのファンにDigg.com/Readerで説明することを求めており、直接手助けをしようという人はDigg.com/Jobsで申し込むことができる。

個人的に私は、今から3か月で完全な移植が整うことを喜んでいる。追加の情報はまた後の記事で。

参照―As Google Reader is killed off, Flipboard, Feedly and others step up with RSS alternatives / Former Google Reader product manager confirms our suspicions: Its demise is all about Google+

画像クレジット: Jan Willem Geertsma


この記事は、The Next Webに掲載された「Digg announces plan to build an RSS reader with ‘the best of Google Reader’s features,’ including its API」を翻訳した内容です。

冒頭にも書きましたが、かつてGoogleに売却を拒否したDiggがGoogleリーダーの後を継ごうと計画していることは皮肉的でもありました。ちなみにDiggに興味を持った方はこちらの記事「Diggにまつわる物語:2005年~2012年」も是非。元祖キュレーションサービスともいえるDigg、ユーザーの情報収集行動については一家言以上の知見はあるはずですし、単純な代替RSSリーダー以上に何か新しい革新を起こしてくれると、より面白いのですけどね。 — SEO Japan [G+]