サイバーエージェントのマッチングサービス「タップル誕生」が会員200万人突破、今後の注力分野に

「タップル誕生」のユーザー数推移

「タップル誕生」のユーザー数推移

オンラインで異性との出会いを提供するマッチングサービス。この分野に注力していくと明言しているのがサイバーエージェントだ。1月に開催した2017年9月期第1四半期の決算説明会でもその旨が発表されていたが、早速事業の進捗に関するニュースが飛び込んできた。同社は2月15日、マッチングサービス「タップル誕生」の会員数が200万人を突破したことを明らかにした。また同時にインフォグラフィックス(一部記事でも使用)も発表している。

タップル誕生は2014年にスタートしたスマートフォン向けマッチングサービス。サイバーエージェントグループのマッチングエージェントがサービスを提供している。サービスのユーザーは20代前半の男女が中心。男女比については明らかにしていないが、「競合サービスと同程度」(マッチングエージェント代表取締役社長の合田武広氏)で、課金ユーザーの比率や個別の売上は非公開。

「タップル誕生」のユーザー分布

「タップル誕生」のユーザー分布

タップル誕生では、これまで合計3300万組のマッチングが行われているという。先日エウレカのPairsが500万ユーザー突破を発表したが、その際発表されたマッチング数は3200万組だった。合田氏はこの点について、「タップル誕生はより若い世代にカジュアルな出会いを提供している」と語る。

冒頭にあるように、サイバーエージェントでは今後マッチングサービスを注力分野と考えており、すでにこのタップル誕生のほか、TechCrunchでも紹介した、位置情報を利用したマッチングサービスの「CROSS ME」、顔写真を軸にしたマッチングサービスの「mimi」など4つ(2017年夏にも新サービスを予定しているので合計で5つ)のサービスをグループで展開。「カップリングユニオン」という横断組織を作っているという。売上ベースでは現在タップル誕生がほとんどを占めているが、特にCROSS MEの成長が顕著なのだという。

「2017年度は立ち上げの時期。タップル誕生については業界ナンバーワンをめざす。2018年度には年間売上100億円を目指す」「我々にはAmebloの監視ノウハウなどもあるし、相当キツく(健全な運営を)やっている。実際に自社の社員でもマッチングサービスで結婚している時代。若い人がライトに使っていけば、事業としてゲームのようなポテンシャルは秘めている」(合田氏)

ちなみにこの合田氏、実はサイバーエージェントの内定者仲間とともに、2011年にマッチングサービスの「Pitapat(ローンチ時の名称はFacematch)」を立ち上げており、サイバーエージェントグループにいながらも、ある意味では学生ベンチャーとしてマッチングサービスにチャレンジしていたとも言える人物。当時のサービスはクローズすることになったが、組織も変わり、5年以上を経て、ついに同じ領域でサービスをグロースさせるに至ったというわけだ。

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マッチングエージェント代表取締役社長の合田武広氏