LGのWingはデュアルスクリーンの新形態を提示するスマホ

スマホのデザインが、みんな同じようなものになってしまったと文句を言っていたのは、つい昨日のことのようだ。そんな中、ここ2、3年の間に、いくつかのスマホメーカーが、デュアルスクリーンのデバイスを提示してきた。折りたたみ式や、その他の実験的な形状のものなど、いろいろある。それでも、市場を牽引してきたと言えるようなものはほとんどない。

今のところWingというコード名で呼ばれるLGのデバイスは、画面の面積を増やす方法として、ちょっと奇妙なカタチを提案している。Korean HeraldET Newsの記事によると、そのコンセプトモデルは、6.8インチ(約17cm)のメイン画面が水平に回転して、4インチ(約10cm)四方の正方形のサブ画面を露出させるという。

これはまだ、コンセプト段階のものがリークされただけだが、LG製品としては前例がないわけではない。10年以上前、まだ電話機にボタンが付いていた時代に、同社は画面が回転する端末を何種類か製造していた。

サブ画面は、キーボードとして機能するようになっているが、何しろディスプレイなので、用途はそれに限ったものではない。たとえば、編集機能を実現したり、補助的な内容を表示することもできるだろう。また上の記事によれば、このデバイスは、Snapdragon 7ファミリのプロセッサーを搭載し、カメラはトリプル構成だという。

確かに、LGが何か新しいことを試す可能性はない、などということはあり得ない。同社は過去にも、いろいろ実験的なものを出している。とはいえ、実際にアプリのデベロッパーに、こうした新方式に対応してもらうのは、まったくの別問題だ。

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

マイクロソフトがWindows 10Xのデュアルスクリーン向け開発ツールを提供開始

米国時間2月11日、Microsoftは同社主催の365 Developer Dayで、デュアルスクリーン端末向けのWindowsであるWindows 10Xのアプリケーション開発者向けのツール群を発表した

中でも注目に値するのがWindows 10Xエミュレーターだ。これを使うとデベロッパーは自分のアプリケーションがデュアルスクリーン端末でどう見えるのかを事前確認することができる。現時点でWindows 10Xのハードウェアは市場に存在しない。Microsoft自身のSurface Neoを始め、いくつかのメーカーが休日(ワシントン誕生日)前の発売を予定しているが、Microsoftはデベロッパーにこの新しいユーザー体験の準備を進めて欲しいようだ。

Microsoftは、現在のWindowsアプリケーションはデュアルスクリーンでもそのまま動作すると発言している。ただし、2画面を有効に活かすためには、アプリケーションが対応する必要がある。現在Microsoftはアプリケーションを3つのパターンに分けている。実質的にアプリを2画面に広げるexpansive workspace(ワークスペースの拡大)、片方にアプリの主画面を、もう一方にツールを配置するfocused screens(専用画面)、および2つのアプリを並べてマルチタスクを容易にするconnected apps(アプリ連携)だ。

新しいエミュレーターとプレビューSDKを使って、デベロッパーは最適な動作を検討できる。

また同社は、新しいJavaScript APIおよびCSSメディアクエリーを提案し、HTML、CSS、およびJavaScriptを使ってPWA(プログレッシブ・ウエブアプリ)やWebViewsとしてアプリを制作するデベロッパーを支援する。同社はW3C(WWWコンソーシアム)と協力して標準化を進めたいと言っている。「目標は、ブラウザーやオペレーティングシステムを超えたインターオペラブルなデュアルスクリーン体験を作れるようにすること」とMicrosoftは語った。

Microsoftのクロスプラットフォーム開発プラットフォームであるXamarinも、UIツールキットのXamarin.Formsでデュアルスクリーンをサポートする。さらに、React Native(Facebookが開発したフレームワーク)向けにもデュアルスクリーンモジュールを提供する予定だ。

目的は明白で、新しく出てくるデバイスを活用する方法を見出すためのツールをデベロッパーに与えることだ。同社は最高のユーザー体験について一定の考えをもっていることは間違いないが、デベロッパーのどんな使い方をするかも見てみたいと思っている。デュアルスクリーンWindows端末は、まだ始まったばかりであり、Microsoftがエコシステムから学び、それを取り入れるための時間は十分ある。

さらに同社は、新しいSurface端末とWindows 10Xを休暇前に発売する可能性は今もあると私に言った。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

LGのセパレート型デュアル画面スマホは米国で11月1日に約7.6万円で発売

今年の夏、ベルリンのIFAで発表されたLGのG8X ThinQは、折り畳み式やデュアルスクリーンの流行に、ひと味違った一石を投じる。Samsung(サムスン)のGalaxy Foldのような完全に折り畳み可能なディスプレイや、まもなく登場するMicrosoft(マイクロソフト)のSurface Duoのようなデュアルスクリーン方式ではなく、このデバイスではアクセサリを使ってもう1つの画面を追加し、表示領域を拡張する。

G8X ThinQは、米国では11月1日に発売される。LG Dual Screenというアクセサリとセットで、非常にリーズナブルな699ドル(約7万5700円)という価格を実現している。このセットは、USB-Cコネクタを利用して、さまざまなタイプのデュアルスクリーンを実現する。つまり、標準的な2画面表示だけでなく、片方をゲームパッドやキーボードとして利用したり、小型のノートパソコンのように使うこともできる。

初期のレビューや使用レポートには賛否両論もあった。セパレート型であるだけに、2つの画面の間にはかなり大きな隙間が空いてしまう。そのため、折り畳み式が得意とする映画の視聴のような用途には使えない。正直なところ、この方式は折り畳み式という形態そのものにコミットしているわけではないが、折り畳み式という言葉への関心の高まりに応えようとしただけのものではないかという気もしてくる。

LGともなれば、折り畳み式に本気で取り組むためのリソースも持っているだろう。しかしこのカテゴリは、それ自体の存在意義を証明するのに、まだまだ時間がかかる。実際問題として、Galaxy Foldが当初あれこれと問題を起こしたり、Huawei Mate Xの発売が延期されたりしているため、他社も二の足を踏んでいるのだろう。

とはいえ、その日のニーズやユースケースに応じて、1画面だけ持って出かけるか、2画面セットで持ち歩くかを選べるという能力については、評価すべき点も多い。Galaxy Foldの場合、閉じた状態で使うには問題がある。画面が小さくなってしまう割に、本体は分厚い。それと比べると、G8X ThinQはずっとフレキシブルだ。また、Snapdragon 855、6GBメモリー、4000mAhバッテリーなど価格に対して立派なスペックを実現している。

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)