グリーがファンコミュニティサービスの「Fanbeats」発表、すでに大手含む30社以上の参画決定

YouTuberやクリエイターといった人たちの商業活動が活発化するなか、クリエイターとファン、そしてファン同士をつなぐ場であるファンコミュニティサービスの数も増えつつある。TechCrunch Japanで紹介してきたところで言えば、ファンクラブアプリの「CHIP」、YouTuberのマネジメントも手がけるTHECOOが手がける「fanicon」などがその例だ。

クリエイターが利用するサービスや彼らのサポートを手がける領域には、スタートアップだけではなく既存のインターネット企業からの参入も多い。2018年8月にVtuber専用ライブ配信サービスの「REALITY」をリリースしたグリーもその1つだ。そのグリーは1月23日、これまでSNSやゲーム事業で培ったプラットフォームの運営やマーケティングのノウハウを活用して新たなファンコミュニティ・プラットフォーム「Fanbeats」を開設したと発表した。

Fanbeatsが注力するのは、個人としてではなく、企業や団体としてエンターテイメント・コンテンツを生み出すクリエイター集団のファンコミュニティ醸成だ。同サービスでは、ユーザーはアニメやマンガ、ゲームなど16のカテゴリーの中から好みのクリエイターをフォローすることができる。クリエイターは無料のニュースレターなどを配信できるほか、SNSのように活動状況をタイムライン上で共有するなどの機能がある。もちろん、クリエイターとファンとの交流だけでなく、ファン同士がフォローしあってコミュニティを活性化することもできる。

そのほか、クリエイターが手がける新商品・イベントの事前予約をプラットフォーム上で行える「プロジェクト機能」を開始する。これは言わばコアファン限定のクラウドファンディングのような仕組みで、プロダクトに特に感心の高い層へのマーケティング施策としても機能する。

また、BASEやオープンロジなど7社の外部企業との提携により、ネットショップの開設やプロジェクト特典の配送代行などの各種サービスを利用できることも特徴だ。

現時点では、DMM GAMES、モブキャストゲームス、講談社など30社以上の企業・団体がクリエイターとしてFanbeatsに参加することが決定している。これらの企業が運営する40以上のアカウントが本日より公開され、2月中旬より、上述のプロジェクト機能を利用した各クリエイターによるプロジェクトが順次開始する予定だ。