建設・土木の生産支援サービス「Photoruction」(iOS版・Android版)を開発・運営するフォトラクションは、国内で展開されている建設業向けITサービスをまとめた建設テックのカオスマップ 2020年9月版を発表した。
建設業の方が、ITソリューションを導入する最初のステップとして、どんなサービスがあるのか参考にできるように、国内開発および業務で役立ちそうなサービスを中心にまとめているという。
主な11カテゴリーの概要は以下の通り。
- プロジェクトマネジメント(戸建・リフォーム): 小規模な建築を建てる際の生産性向上を目的としたサービス
- プロジェクトマネジメント(建設・土木): 建設プロジェクトの生産性を向上させるための事業者向けサービス
- コストマネジメント: 見積や積算など、建物のお金に関することを扱うサービス。原価管理なども可能で、会計ソフトと連携するものも多い
- マッチング: 建設産業に関連してニーズがある法人や個人をマッチングするサービス
- 工程管理: いつ誰がどんな作業をするのか、建物を建てるための工程表を作成したり管理するためのサービス。日本ではネットワーク工程表という特殊な表現手法があり、独自な進化を遂げたものが多い
- ドキュメント作成・管理: 膨大な書類を整理したり、作成を効率化するためのサービス。現場においてモバイルで書類作成できるサービスや、元請・協力会社間でグリーンファイル(労務安全書類)をやり取りできるものがある
- 検査: 検査を効率化できるサービス。建築には「配筋検査」と「仕上検査」が存在しており、それらの業務フローに特化した機能を有していることが多い
- 工事写真管理: 工事現場では正しく施工されたか確認するため、写真が唯一の証拠として使われている。大きい工事では数十万枚と撮影するケースがあるため、効率化するサービスが存在する
- 図面管理: モバイル端末が普及したことで、現場で図面を持ち運びたいニーズに応えるために生まれたサービス
- チャット: 工事現場のコミュニケーション向けサービス。建設業に特化した機能が付いたチャットも出てきている
- EC・マーケットプレイス: 建材や建機などをインターネットで選べるサービス。日本では材工共と呼ばれる、建材と労務とセットで提供するのが基本なため、なかなか出てこなかった
- カタログ: 建材検索サービスや、建材・設備の3DモデルにあたるBIM(Building Information Modeling。ビム)オブジェクトの検索サービス。建築建材BIMオブジェクトは、設計図面に載せると完成予想3D CGを制作できるシステムに利用できる
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