Microsoftはモントリオールを拠点とするMaluubaの買収に続き、同市での投資を続けていて、これによりモントリオールは熱い人工知能の街になった。Microsoftは水曜日に、モントリオールに構える同社のリサーチ並びにデザインオフィス(Maluubaも買収後そこに移動する)を、今後2年の内に倍の規模にすることを、スイスのダボスで発表した。
マイクロソフトはまた、モントリオールがAIの発信基地になるのを助ける学術コミュニティにも投資する予定だ。 同社は、モントリオール大学に600万ドルの「贈り物」を、そして今後5年間にわたってMcGillの研究に100万ドルを拠出する予定である。モントリオール大学はモントリオール学習アルゴリズム研究所(Montreal Institute for Learning Algorithms)の本拠地で、有名なAI研究者Yoshua Bengioによって率いられている。BengioはMaluubaに対して買収前から助言をしており、同社がMicrosoftの一部になってからも引き続きその役割を果たすことになっている。
モントリオールとそのAIコミュニティは、Microsoftからはその大きな「AIの民主化」のゴールの一部であるとみなされている。この「AIの民主化」というフレーズ(AIを一般の人の中に溶け込ませるという意味)はMicrosoft CEOのサトヤ・ナデラによって用いられたものだ。ナデラはAIフィールドにおける研究の拡大と製品の努力とともに、彼の会社のゴールを描くためにこの言葉を用いた。
モントリオールとゴールドラッシュの様相を呈しているAI技術研究に対して投資を行っているのはMicrosoftだけではない。Googleは、Bengio研究所に340万ドルの投資を行うと同時に、市内に新しいAI研究所を開くことを昨年の終わりに発表している。
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(翻訳:Sako)