三年目になる今年も、MetaProp NYCにはリアルエステートテックを志向するスタートアップたちが集まった。今年の主な話題は、グリーンビルディングや、アパートのエントリー(入り口〜玄関)と駐車場などだった。多くがニューヨークのスタートアップだが、中には遠くシンガポールからの企業もいた。
MetaProp NYCの協同ファウンダーでマネージングディレクターのAaron Blackが、声明文の中でこう述べている: “われわれのようなRE系アクセラレーターがこのところ増えているのは、不動産産業のヴァリューチェーンの全域にわたって、テクノロジーによるソリューションの需要が全世界的に急速に伸びていることの証(あかし)である”。
同アクセラレーターへの参加者は、オフィススペースとメンターシップ(個人指導)のほかに、25万ドルの資金を受け取る。
MetaPropはメインの事業であるアクセラレーターのほかに、最近は8週間のプレ・アクセラレーター事業を開始した。どちらの事業も、コロンビア大学が協力している。またCushman and Wakefieldとのパートナーシップにより、不動産企業をスタートアップと新しいテクノロジーに結びつける事業も開始している。
以下は、今年のアクセラレータークラスに参加したスタートアップたちだ:
BlocPower(ニューヨーク)は、‘都市内へき地’の建設プロジェクトに投資家を結びつける。都心部における炭素排出量を減らし、グリーンな雇用を作り出す、と期待されている。
Doorport(ニューヨーク)は、来客を室内からチェックできるビデオ・インターコムを、スマートフォンのアプリとして作った。同社はこのアプリを、大きなビルの管理プラットホームに拡張したいと考えている。
Hoozip(ニューヨーク)は、不動産のホールセーラーと投資家たちのためのツールとオンラインコミュニティを提供する。
Irene(ニューヨーク)は、高齢者にホームエクイティーローン(逆モーゲージ)を提供する。
OnSiteIQ(ニューヨーク)は、360度画像による建設工事の検査および文書化システムを建設企業に提供する。
Streamline(サンフランシスコ)は、機械学習を利用して不動産企業とその顧客たちが位置データを理解できるようにする。
Travtus(シンガポール/ロンドン)は、テナントが電話でメンテナンスをリクエストとして、必要なメンテナンス工事/作業の遅れを防止するシステムを提供する。
WeSmartPark(バルセロナ)は、“Airbnbの駐車場バージョン、ただし完全に自動化されている”、だそうだ。