企業向けSaaSのWorkdayが、元Google従業員が始めた若いスタートアップPatternのチームを獲得

創業2年目でカリフォルニア州レッドウッドシティを拠点とするスタートアップのPatternのチームは、密かにWorkdayに買収されていた。Workdayは2012年に株式公開を行なった財務管理と人事ソフトウェアベンダーだ。現在は時価総額209億ドルを誇っている。

買収の条件は明らかにされていない。Patter CEOのDerek Draperは、この買収を彼のLinkedInで発表したが、それ以上のコメントは拒否している。この移行の一環として、Patternは先週末の時点でPatternサービスを終了した。

Patternは営業担当者向けに顧客管理の負荷を軽減することを目標としていた。Felicis Ventures、SoftTech VC、First Round Capital、そして様々なエンジェル投資家たちから、昨年シードファンディングとして250万ドルの調達を行なっていた。(もしPatternが引き続き資金調達を行なっていたとしても、それは全く公表されていない)。

Draperと、その共同創業者たちであるZack Moy、そしてJosh Valdezはいずれも元Google従業員であり、1年前からはさらに5名の元Googleの同僚たちと会社を運営してきた。

DraperとValdezは、2012年にGoogleに売却された、ソーシャルメディアマーケティング会社Wildfireで出会った。

今週LinkedInでDraperは、彼と彼のチームが「この新しい冒険に乗り出すことに興奮していて」、Workdayで「未来を築く」ことを楽しみにしていると書いていた。

Workdayの過去の買収には、昨年買収した大型データ分析ベンダーPlatforaや、Workdayが昨年買収してすぐにシャットダウンしたオンライン学習会社Zaptionなどがある。この両取引の条件も明らかにされていない。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

中国のDidi Chuxingが、AIならびに自動運転技術の開発を行う米国研究センターをオープン

中国におけるUberのライバルDidi Chuxing(滴滴出行)が、米国研究センターを正式にオープンした。この新センターは、特にAIと自動運転の分野に向けて、中国内での人材プールを超えて、才能を吸い上げようとすると動きの一部だ。

研究センターの存在そのものは新しいものではない。昨年の9月、TechCrunchは、DiDiが米国に拠点を置く2人の経験豊富なセキュリティ専門家を雇用したことを報告した、Fengmin GongならびにZheng Bu両博士である。2人は2015の終わりに中国にオープンした他の拠点と緊密に連携する研究センターをリードするために雇用されたのだが、このたび研究センターが正式にオープンしたということだ。

Gong博士はマウンテンビューの施設を指揮し、彼のチームの「最先端のデータサイエンティストと研究者たち」の中には、元Uber研究者のCharlie Millerも含まれる。Millerを有名にしたのは、2015年に彼は10マイル離れた場所からラップトップを使ってジャーナリストの車両をハッキングしたことだ、これはコネクテッドカーの脆弱性を実証するために、事前にアレンジの上実行された離れ業だ。

本日(米国時間2月8日)Millerが書き込んだツイートによれば、Millerの役割はUberでのものと似通ったものになるようだ。彼の転職は注目に値する。なぜならこれはDidiがUberに対して行った最初の主要な引き抜き工作だからだ。そしてUberが強力に推進している自動運転に関わる案件でもある。

私の仕事は、Didiによって開発されて利用される運転支援ならびに自動運転システムが、外部からの攻撃や脅威を防御できるようにすることだ。

Didiは自動運転車に関連したUdacityとのパートナーシップを通じて、シリコンバレーで早期に影響を与えることを目指している。両者は、人間の運転する車両ならびに自動運転車のための運転安全性を向上させるための、ASAPS(Automated Safety and Awareness Processing Stack:安全と注意の自動処理スタック)を開発するためのチームを募集する、合同コンテストの開催をアナウンスした。選ばれた5つのファイナリストたちは、10万ドルの一時金を受け取り、DidiとUdacityの自動運転プロジェクトと密接に仕事をする機会を得ることができる。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)