Instagramのストーリーは、Instagram自身が擁する大きなアクティブユーザー基盤から恩恵を受けている。そしていまや日次アクティブビューワーの数が1億人に達するようになった。これはSnapchatの日次アクティブユーザー(9月下旬の時点で、全プラットフォームにまたがるアクティブユーザーの数は1億5000万人と報告されている)の3分の2である。たとえ既存の聴衆がいて、InstagramのUI上の最上位部分という1級の有利な場所を与えられているとしても、その急速な普及のペースは印象的だ。
Buzzfeed reportの新しい統計も、Instagram全体の合計月次アクティブユーザーが最大5億人になったと繰り返し述べている(この数字が最初にリリースされたのは6月である)、これは今年の初めに羨望の10億人を超えたFacebook Messengerの半分である。
InstagramはSnapchatよりもわずかに年長である。6歳のInstagramに対してSnapcahtは5歳である、しかし既存のInstagramの体験とは劇的に異なる、この新しい機能の急速な受け容れ度合いが示すものは、間違いなくこの機能の導入に伴い、写真中心のソーシャルネットワークが顧客ニーズにヒットしたということである。一般に、Facebookがそのプラットフォームに導入した新機能は、最初はよく知っている環境の快適さを好む利用者たちから懐疑的に扱われる。なのでストーリーを巡る初期段階での熱狂は将来に渡っても上手く続いていくことを示すよい指標である。
Instagram創業者のKevin Systromが、BuzzFeedに対して語ったところでは、同社は最初、この短命コンテンツへのアプローチに対して、投稿したコンテンツにユーザーが消滅までの時間を指定するチェックボックスオプションを検討していたが、実際には余計なステップが入るので上手くはいかないだろうと考えていたということだ。
これはおそらくSnapchatのユーザーではない人びとだ。すなわち(移行ではなく)この形式のメディアに対する純増なのである
Instagramにとってのこの成長は素晴らしいものだが、それは必ずしもSnapchatにとっての悪いニュースとも限らない。設計された機能は、明らかにSnapchatにインスパイアされたものであるが、だからと言ってそれは、Snapcahtのユーザーがそのプラットフォームを捨てて、代わりにInstagramにやってくるということを必ずしも意味していない。アナリストのBen Bajarinが上で指摘しているように、Instagramが経験している成長は、この短命コンテンツカテゴリ全体に対する純増なのだ。
[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)