高3・既卒生対象のオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」申込数が4万人を突破

atama plus駿河台学園は7月22日、全国の高3・既卒生対象のオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」において、申込数が4万人を突破したと発表した。高校生・既卒生向けオンライン模試では国内最大規模という。

駿台atama+共通テスト模試は、生徒が会場に行かなくても自宅で安心して受験できるオンライン模試。2020年7月よりatama plusと駿台が開始したもので、オンラインの特性を活かし、きめ細かな弱点分析とフィードバックを試験終了直後から受けられる。模試を実力判定・志望校判定のツールで終わらせず、より効率よく、最短で弱点を克服し力を伸ばす学びのサイクルにつなげるという。

第1回の「駿台atama+共通テスト模試」は、2020年7月27日〜8月9日に実施予定。2020年7月18日に第1回申込が終了し、4万人を超える申込があった。

会場で実施した「駿台共通テスト模試」の申込数は3万3578人に対し、オンラインで実施する「駿台atama+共通テスト模試」の申込数は、約1.3倍の4万1819人となった。新型コロナウイルス感染を避けるためにオンライン受験を選択する大学受験生が多かったこと、会場での受験において定員を制限したことが影響しているという。

atama plus 駿河台学園 駿台atama+共通テスト模試 オンライン模試

また、駿台共通テスト模試と駿台atama+共通テスト模試を合わせた申込数は7万5397人で、前年比の約1.5倍となった。受験方法にオンライン受験が加わったことで、全体の申込数を伸ばす結果となった。図中の「公開会場」は、一般申込の受験生が駿台が用意した会場で受験する方法で、「高校会場」は高校などで団体申込をした受験生が、各学校を模試会場として受験する方法。

さらに、会場で実施した「駿台共通テスト模試」と比較して、オンラインで実施する「駿台atama+共通テスト模試」は、地方からの申込割合が約1.3倍に増加した。また、八丈島などの離島や海外からの申込も含まれていた。

模試のオンライン化により、これまで受験が難しかった地域の生徒も受験できるようになり、新たな学習機会の提供につながったとしている。

atama plus 駿河台学園 駿台atama+共通テスト模試 オンライン模試

今後atama plusと駿台は、共通テスト対策以外の模試のオンライン化にも取り組む予定。テクノロジーを活用し、オンラインの良さを活かした新しい模試を生徒に届けていく。

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atama plusは、駿台予備校などの大学受験対策予備校を運営する駿河台学園と共同で、高校3年生と浪人生向けにオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」を開催することを明らかにした。従来の「大学入試センター試験」に代わって2021年度から新しく導入される「大学入学共通テスト」対策のオンライン模試で、7月27日〜8月9日に実施を予定で期間中であればいつでも受験できる。今回は無料提供となる。

新型コロナウイルスの影響を受け、駿台予備校では7月中旬ごろまで校舎での対面授業を全面中止し、全生徒にatama+ mのウェブ版を利用したオンライン授業を提供している。この流れを受けて駿台atama+共通テスト模試も実施され、高校3年生と浪人生が3密を避けつつ新方式の大学入学共通テストに慣れてもらうこと第1の目的としている。なお、模試の内容は駿台予備校の講師陣が作問している。

駿台atama+共通テスト模試では、受験直後にオンラインで正誤結果を受け取れるの特徴。各問題のミスの傾向をもとに今後学習するべき単元を把握することで、学習の振り返りや今後の学習に生かせるシステムも利用可能になる予定だ。atama plusのAI学習システム「atama+」を利用している場合は、この模試の結果を基に弱点単元を目標に設定すると、該当単元を重点的に習得できるよう自動的に適した設問がatama+から提示される。

なお今回の取り組みは一過性のものではなく、今後駿台予備校は「駿台共通テスト模試」のすべてを、既存の会場実施方式・高等学校実施方式に加えて、オンライン版公開模試である駿台atama+共通テスト模試を併用する方式に切り替える予定だ。

「駿台atama+共通テスト模試」の実施概要は以下のとおり。

  • 名称:第1回 駿台atama+模試
  • 実施期間:2020年7月27日〜8月9日
  • 受験形式:選択式、オンライン実施
  • 料金:無料
  • 対象:高3年生・既卒生(浪人生)
  • 教科:(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学)、地歴公民(世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、「政治・経済」、「倫理、政治・経済」)
  • 申込方法:6月1日以降に駿台I-SUM Clubから申し込み
  • 模試内容詳細:atama plus模試ページ駿台模試ウェブページ

atama plusが開発したAI学習システムであるatama+は、AIが生徒の得意・苦手・目標・過去の学習内容などに応じて、生徒それぞれに最適な学習教材を自動作成するサービス。数学の正弦定理が苦手な生徒の場合、正弦定理の問題を片っ端から問いて力ずくで覚えるのではなく、平方根や三角形の内角などの基礎的な要素を理解させることに重点を置くのが特徴だ。

生徒の苦手分野を特定するためにさまざまな角度からatama+が出題し、その生徒が何を理解していないのかを把握する。そして、その苦手分野を補う5分程度の短い動画教材や例題などを組み合わせたカリキュラムを自動で生成する。現在、駿台予備校のほか城南予備校、Z会(栄光の個別ビザビ)、ティエラコム(能力開発センター)などにも導入されている。現在提供している科目は、数学、英文法・語法、物理、化学の4科目。数学は中学、高校生向け、数学以外の科目は高校生向けとなっている。