特許出願は、ある会社がテクノロジーに対して特に真剣に取り組んでいるということを意味しているだろうか?答えはノーだ。
では携帯電話を製造しているすべての会社は、少なくとも折りたたみモデルの検討を行っているだろうか?おそらくはイエスだ。
米国特許商標庁に提出されたラフスケッチと技術詳細からでは、個々の会社がどれほど真剣に、その計画に取り組んでいるのかを知ることは困難である。実際には、ほとんどの企業が当然のことながら、この技術に対しては様子見アプローチをとっている。
Patently Mobileによって発見された新しい特許出願は、おそらく様子見アプローチに属するものだ。Googleは、結局のところPixelやその他のハードウェアを他のデバイス製造業者に大量に外注している ―― そして特に注目すべき点は自身のディスプレイを製造していないということだ。そうではあるものの、申請書類には財布に似た折りたたみデバイスの姿を見ることができる。
「FOLDABLE DISPLAY NEUTRAL AXIS MANAGEMENT WITH THIN, HIGH MODULUS LAYERS」(薄型高弾性層に伴う折りたたみ可能ディスプレイの中間軸管理)というタイトルは、間もなく発売されることが発表されているサムスンやファーウェイのものと比べてしまうと特に、一見非常にシンプルなものだ。皆がびっくりしたシャオミのコンセプトモデルに関しては言うまでもない。とはいえこの特許申請によってGoogleは、Appleやモトローラと同様に、少なくとも折りたたみ式アイデアをつつき回す陣営への仲間入りを果たしたことになる。
特にGoogleは、少なくともソフトウェアの観点からは、既にこの分野に参入している。同社は昨年サムスンと共同で、Androidを搭載したGalaxy Foldなどのデバイスをサポートすることを発表した。このため、マウンテンビューの奥深く、何処かに潜む誰かが、様々なコンセプトをつつき回している可能性がある。
消費者の関心という意味では、もちろん折りたたみ式はまだ好奇心の対象に過ぎない。その価格はほぼ2000ドル前後で、これはこれまでの旗艦モデルの2倍の価格だ。比較的安価なエントリーモデルが長い間Pixelシリーズの魅力の1つとなってきたことを思うと、Googleが今年2000ドルの折りたたみ式を急いで出すとは思えない。
[原文へ](翻訳:sako)