暗号化メールサービスのProtonMailがApple Mail, Outlook, Thunderbirdをサポート

Mr. Robotのお気に入りのメールサービスがこのたび、従来からあるメジャーなメールソフトをいくつかサポートすることになった。そのProtonMailがこのほど新たに発表したツールProtonMail Bridgeは、長年使い慣れているメールソフトを手放したくない人たちに、同社の比較的ニッチな魅力を提供する。

ProtonMailは、標準的な暗号化方式PGP(Pretty Good Privacy)がその核にある。それは従来なら、ユーザーが独自のアプリケーションやWebメールを使わないと、利用できなかった。しかしこれからは、Apple MailやThunderbird、OutlookなどIMAPとSMTPをサポートしているふつうのメールソフトも、バックグラウンドでProtonMail Bridgeを動かせば、ProtonMailのアカウントが有効になり、それにApple Mail等からアクセスできる。

それにより、ProtonMailの基本機能であるエンドツーエンドの暗号化が維持される。したがって、そのメールは、送信者と受信者しか読めない。またいわゆる“ゼロアクセス暗号化”により、メールサービスのプロバイダも、あなたのメールを(いくら読みたくても)読めない。

同社の発表声明は、こう書いている: “なによりも便利なのは、従来からのメールソフトを使ってるユーザーが、何もしなくてもよいことだ。今日ProtonMail Bridgeを動かすようになっても、メールの読み書きは昨日までとまったく同じで、変えなければならないことは一つもない。暗号化とその解読は、Bridgeがバックグラウンドでやるだけだ”。

なお、Bridgeにはちょっとした便利機能もある。メール本文の検索ができるし、複数のアカウントの管理もできる。ProtonMail自身は、便利だがやや不完全な暗号化メールソフトであり、同社がこれまで、何度も何度も言ってきたように、誰かがあなたのデバイスにアクセスできる状態では、暗号化は安全に寄与しない〔解読後のメールを読めちゃうから〕。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa