世界スタートアップ協業マッチングコンテスト「TOKYO CHALLENGE 100」参画大手企業の募集開始

TOKYO CHALLENGE 100

東京都、日本経済団体連合会(経団連)、日本貿易振興機構(JETRO)およびプロジェクトニッポンは8月6日、大手企業100社による国内外スタートアップとの協業マッチングコンテスト「TOKYO CHALLENGE 100」(T-100)の実施に向け、参画する大手企業の募集を開始した。

東京都、経団連、JETRO、プロジェクトニッポンは2019年10月、「東京グローバルスタートアップエコシステム構築に向けた連携に関する協定書」を締結。同協定に基づき、プロジェクトニッポン運営のオープンイノベーションマッチングイベント「第8回 Innovation Leaders Summit」(ILS2021)の期間中にT-100を実施する。ILS2021は、2021年3月3日から開催の予定。

TOKYO CHALLENGE 100の参画ガイドの請求は、ILS公式サイトから行える。

T-100およびILS2021には、すでに20ヵ国超の駐日大使館や外国機関が、自国のスタートアップを招聘するパートナーシップメンバーとして参加を表明済み。2019年のILSの海外スタートアップ参加数177社を大幅に上回る企業の参加が見込まれている。

T-100は、大手企業100社以上が新事業テーマや自社課題を発信し、世界各地の有望スタートアップ数百社からアイデアや解決策を収集。各社あたり3社~6社の協業候補となるスタートアップを選出し、協業に向けた話し合いを進めていくという、世界でも類を見ない大規模なオープンイノベーションマッチングプログラム。

選出されたスタートアップ約300社は、当該企業と協業に向けた商談ができるだけでなく、特典としてPR支援や東京進出支援を受けられる。また大手企業各社にとっては、自社にフィットする世界の有望スタートアップと商談できる機会となる。

TOKYO CHALLENGE 100

TOKYO CHALLENGE 100 参画申込み

  • 大手企業の先行申込み締め切り: 2020年10月14日
  • 大手企業の最終申込み締め切り: 11月18日

TOKYO CHALLENGE 100マッチング商談会

  • 対面: 2021年3月3日~5日 虎ノ門ヒルズ
  • オンライン: 3月8日~12日 ILSオンラインマッチングプラットフォーム(海外企業との商談はオンラインのみ予定)

丸の内にスタートアップのための新拠点、東京都が「TOKYO創業ステーション」をオープン

sogyo-002

東京都と東京都中小企業振興公社は1月27日、東京における創業・起業支援の拠点として「TOKYO創業ステーション」を丸の内の明治安田生命ビル内にオープンした。同施設は「東京都長期ビジョン」の中の「イノベーションの源泉である起業・創業の促進」を目的とした事業の1つとして運営される。2024年までの期間に都内の開業率を米国・英国並みの10%台に上昇させることを目指している。

ビルの1階、2階にわたるTOKYO創業ステーション。1階は起業家同士の交流やセミナー利用ができるイベント・ラウンジスペース「Startup Hub Tokyo」(スタートアップ ハブ トウキョウ)。2階は創業支援をトータルで行う「創業ワンストップサポートフロア」がそれぞれ開設されている。

創業希望者が気軽に相談できる場を目指す

sogyo-001

1階Startup Hub Tokyoは起業家同士での交流を促進するイベント・ラウンジスペースをはじめとして、一部会員限定で利用ができるメンバーズサロン、キッズサロンなども設置している。会員になると、ラウンジでのフリーWi-Fiの利用や起業経験者のみで構成されているコンシェルジュへの相談も可能になる。初期の創業希望者が気軽に相談できる場を目指しているそうだ。

Webサイトからの入会手続きを行えば誰でも無料で会員になれるが、サロンの利用などを行うメンバーになるためには事務局に申請を行い、受理される必要がある。

2階の創業ワンストップサポートフロアは、東京都中小企業振興公社が運営を行う。元々中小企業の創業相談を行っていた同組織が、創業前から創業5年以内の起業家のサポートを中心に施設を運営していく。

「東京都と一体となり拠点を設ける、創業支援を強化するということで、拠点を秋葉原から東京へ移し、事業内容を大幅に拡充しました。プランコンサルティングや創業支援をはじめ、起業・独立をトータルでサポートしていきます」(東京都中小企業振興公社 事業戦略部創業支援課)

また、女性に特化した創業支援メニューも強化しており、現在は起業体験プログラムの「プチ起業スクエア」、起業仲間とビジネスプランを作る「女性起業ゼミ」という2つのプログラムを設置している。

「これまでも女性支援は行っていましたが、創業ステーションが出来ることを踏まえて、創業支援、就労支援まで踏まえた女性の起業支援に対して、更に力を入れることになりました。女性プランコンサルタントの配置するほか、女性に特化した少人数のゼミも開催します。小池知事が女性の活躍推進を提唱していることもあり、力を入れているところの一つです」(東京都中小企業振興公社 事業戦略部創業支援課)

スタートアップ的な雰囲気を持ったオープンなスペースに、具体的な創業サポートを行う施設が融合したTOKYO創業ステーション。東京にスタートアップの拠点をつくるという狙い通り、起業を増加させ、起業家の集まる場所という役目を担うことができるのか。