糖尿病をモニターする際、その作業を行うのは若干の苦痛を伴う。医療系テックのスタートアップであるHealth2Syncは2014年のコンシューマー・エレクロニクス・ ショーのハードウェアバトルフィールドコンペティションで立ち上がった会社だ。同社の目標はほとんどの標準の血糖測定器につながる安価なアクセサリーを開発して、血糖値を直接自分のスマホに流し込み、血糖値のモニターを簡便化することだ。
同社は本日シリーズAで300万ドルの資金を確保したと発表した。WI Harper Groupのリードで、Cherubic Ventures、iSeed Ventures、SparkLabs Global Venturesが参加した。
同社のプレスリリースによれば、Health2Syncはその資金を使って製品開発を継続すると共に、日本、中国、東南アジアなど海外のマーケットの開発に力を入れるとしている。
Health2Syncのテクノロジーの中核を成すのは、スマホと血糖測定器をつなぐケーブルにあり、そのケーブルはヘッドホン差し込み口経由で二つの装置が会話できるようにする。これら二つの装置が一旦つながれば、血糖測定器に保存されたデータがHealth2Syncアプリによりスマホと同期する。
アプリはアンドロイドとiOSの両方で利用可能で、ケーブルには二種類ある。1つ目は古い仕様に対応したもので、もう一方はより新しいモデル用で、このタイプはデータを赤外線で送信できる。
データを数字とグラフィックの両方で表示することに加え、Health2Syncアプリのユーザーは家族メンバーを付け加えることが出来るので、家族みんなで糖尿病のコントロールに向けて協力して取り組むことができる。さらにアプリを使えばデータを自分の医者や糖尿病の指導員に送ることができ、糖尿病専門家からの意見は病気のコントロールに役立つだろう。
さらに同社によれば、この製品は実際に効果を発揮している。プレスリリースによると、試験に参加し、Health2Syncを120日間使った患者たちのHbA1cの平均値が、当初の8.6パーセントから6.89パーセントにまで低下し、その結果健康に問題の生じるリスクが著しく低下したということだ。
メイヨ・クリニックによれば、糖尿病患者では典型的に言って、HbA1cの値が7〜8パーセント以下であれば病状が上手くコントロールされているとみなされる。
300万ドルを口座に追加することでHealth2Syncはテクノロジーをさらに進化させ糖尿病患者がその病気をコントロールするのをますます容易にしてくれるはずだ。特に日本、中国、東南アジア方面で朗報が期待される。
今後の動きに注目しよう。次の2016年サンフランシスコ・ディスラプト・バトルフィールドにも乞うご期待。ほんの二週間足らずの9月12日から14日まで、サンフランシスコのピア48で開催だ。
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(翻訳:Tsubouchi)