AR&AI技術を活用したメイクアプリ「YouCam」のパーフェクトが約51億5000万円を調達

AR&AI技術を活用したメイクアプリ「YouCam」のパーフェクトが約51億5000万円を調達

最新AR&AI技術活用ソリューションによる美容業界DXを奨励するパーフェクトは1月7日、親会社のPerfectが5000万米ドル(約51億5000万円)のシリーズC資金調達を完了したと発表した。引受先はゴールドマン・サックス、CyberLink。調達した資金により、AIを活用した技術の開発・改良を加速しグローバル事業拡大を目指す。

同社は、AIとAR技術を応用してブランドや小売店の消費者コミュニケーションをサポートするサービス展開と、累計9億以上のダウンロード数を誇る「YouCam」アプリシリーズを展開。全世界で300以上のブランドパートナーを持ち、10万超のコスメ商品を60ヵ国以上で展開。メイクをはじめ、スキンケアやヘアのバーチャルシミュレーション体験を創出しているという。

消費者はバーチャル体験を通して、簡単にブランドの製品を自分の顔で試し、お気に入りのアイテムを見つけられるほか、画面上で肌の状態をチェックし、パーソナライズさ化された製品提案を受けることも可能としている。

EC・ウェブ・店舗・ソーシャルネットワーク・モバイルアプリなど、オムニチャネルで導入きるこのバーチャルメイク機能を使ったビューティーテック ソリューションにおいて、さらなる事業拡大を計画する上での資金調達としている。

AR&AI技術を活用したメイクアプリ「YouCam」のパーフェクトが約51億5000万円を調達

パーフェクトは現在、台湾(本社)、日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、インドに拠点を構え、ARビューティアプリ「YouCam メイク」を筆頭にビューティーアプリシリーズの開発と、コスメブランドや小売店向けに高度な顔認証技術とAI技術を利用して開発したバーチャル メイクアップ サービスを提供している。

なおパーフェクトは2020年12月、Snapと提携し美容ブランド向けにSNSアプリ「Snapchat」上でバーチャルメイク体験を提供すると発表。同月、資生堂ジャパンの複数ブランドと一括契約を締結しバーチャルメイクサービスを提供開始することも明らかにした。

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カテゴリー:VR / AR / MR
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資生堂がMS TeamsやZOOMで最新メイクを楽しめるARフィルター提供、カメラアプリ「Snap Camera」経由

資生堂がMS TeamsやZOOMで最新メイクを楽しめるARフィルター提供、カメラアプリ「Snap Camera」経由

資生堂は8月21日、SnapchatのPC用カメラアプリ「Snap Camera」(スナップカメラ)を介して、PC用オンライン会議ツール上でメイクアップブランド「マキアージュ」の最新メイクを楽しめるARフィルターの提供を開始した。Microsoft Teams、ZOOM、Skype、Google Hangoutsで利用できる。

ARフィルターには、8月21日限定発売の「マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズ」を含む4パターンがあり、最新メイクの塗布感や色・質感をディスプレイ上の自分の顔で楽しめる。

働き方の多様化が進む中、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方「テレワーク」や、プライベートでの「リモート飲み」など、オンライン上でのコミュニケーションが定着化していることを背景に、他ブランドでのARフィルターの展開も視野に入れ、顧客接点の拡大を目指すとしている。

また資生堂の美容総合サイトワタシプラス内「TeleBeauty」特設サイトでは、4つのメイクパターンの詳細を紹介。気に入った商品は、資生堂のECサイトでも購入できる。

資生堂がMS TeamsやZOOMで最新メイクを楽しめるARフィルター提供、カメラアプリ「Snap Camera」経由

資生堂は2016年、ディスプレイ上でメイクを楽しめる「TeleBeauty」(テレビューティー)という考え方をコンテンツ化し、自動メイクアプリ「TeleBeauty」を試験運用(現在は運用終了)。今回は、コロナ禍によるオンライン上のフェイス トゥ フェイス コミュニケーションの機会拡大と、通信環境の改善やオープンリソースが活用できる環境を踏まえ、博報堂ケトル協力のもと、2020年版「TeleBeauty」として開発した。Snap CameraのAR技術を利用し、ディスプレイ上でメイクアイテムの塗布感や色・質感を再現する同社ノウハウを活かしたフィルターという。

マキアージュメイク ARフィルターを利用するには、まずWindows 10またはmacOS用アプリ「Snap Camera」をSnapchatサイトからダウンロードした上で、インストールおよび起動する。その後Skype、Google Hangouts、Teams、ZOOMなどのオンライン会議ツールも起動し、ウェブカメラデバイスとして「Snap Camera」を設定すると、マキアージュメイク ARフィルターの効果を得られる。

同フィルターは、Snap Camera内に開設されている「TeleBeauty」アカウント内で提供されており、マキアージュの4つのメイクパターンをディスプレイ上の自分の顔で楽しめる。TeleBeauty特設サイトでは、各フィルターを見つけるためのURLリンクが用意されている。Snap Camera上で「TeleBeauty」を検索することでも発見できる。

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資生堂オープンイノベーションプログラム「fibona」の採択企業3社が決定、Makuakeとの連携も

資生堂オープンイノベーションプログラム「fibona」始動、ビューティ分野の革新を目指す

資生堂は7月1日、スタートアップ企業との連携の機会を創出するオープンイノベーションプログラム「fibona」(フィボナ)を発表した。

同社はこのプログラムによって「国内外の最先端研究機関、異業種など多様な知と人の融合によって、Beauty分野でこれまでにない価値を生み出していくこと」を目指す。プログラムのテーマを「Beauty Wellness」と定め、新たな研究で連携できるスタートアップを広く募集する。

同プログラムへ参加することで、資生堂社員によるメンタリングが受けられるほか、4月に竣工したばかりの同社グローバルイノベーションセンターのコラボレーションラボ(横浜市西区)での活動やネットワークへの参加などが可能になる。

また、デモデイにおけるプレゼンテーション機会の提供が与えられるほか、優れた研究アイデアについては共同研究、優れたビジネスアイデアについてはビジネス化に向けたPoC、事業・業務提携、出資などを検討する。

オープンイノベーションプログラム「fibona」について語る、資生堂でR&D戦略部長を務める荒木秀文氏

募集要件は、前述のBeauty Wellnessに沿った事業で、具体的には資生堂の従来の事業セグメントに限らず、 広くBeauty(美容)やWellness(健康)分野に貢献できるアイデアを有するスタートアップ。

ただしアイデアベースでの参加はNGで、自社の製品・サービスまたはプロトタイプを有し、事業開始からおよそ10年以上であることが条件となる。また、同プログラムのへの応募の時点で商業登記が完了している必要がある。創業間もないシードやアーリーのステージではなく、ミドル、レイターのスタートアップを対象にしているようだ。

応募締切は7月26日と募集期間が26日しかないので注意。審査基準は、アイデアの新規性、ビューティーとの親和性、具体性や実現性の高さ、将来性や競合優位性の4点だ。プログラム採択の合否は、8月中旬~下旬に電子メールで通知される。

なお、プロジェクト担当者による事前相談会を7月12日に横浜(資生堂S/PARK 2F S/PARK Plaza)、7月18日に銀座(資生堂銀座ビル 3F 花椿ホール)で開催する。いずれも19時スタートとなる。