蜜蜂の個体数を調べて群の健康状態をチェックするRaspberry Piのプロジェクト

蜜蜂を飼うと、そのお世話がたいへんである。そこでプログラマーのMat Kelseyは、彼の羽根のある蜂蜜メーカーたちが今どれだけ巣箱にいるかを知るためのカウンターを作った。彼のシステムはRaspberry Piと機械学習のアルゴリズムを使って、巣箱に入る蜂の個体数を調べ、その時系列を見ることによって群(むれ)の状態をモニタする。

“巣箱を置いたとき最初に考えたのは、‘出入りする蜂の数をどうやって数えるか?’だった”、とKelseyは書いている。“調べてみたら、蜂にとって無害な良い方法はまだないことが分かった。でも、個体数とその変化が分かれば、コロニーの健康状態もよく分かるはずなんだ”。

そのシステムは、巣箱のドアの写真を10秒おきに撮る。そしてその背景を外挿して、その間にフレームに入ったオブジェクト…すなわち蜂…の数を数える。蜂は絶えず動き回っているし、巣箱から出て行く蜂は数えないから、難しくておもしろい問題だ。

ソースはGithubでダウンロードできるし、詳しいブログ記事もある。今は、蜜蜂のコロニーの崩壊が世界的な問題になっているから、なおさら重要なツールだろう。しかも、Raspberry Piがこんな複雑なこともできるなんて、嬉しいよね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

蜂のインターネット(Internet of Bees)で蜂のコロニーの健康をモニタする

今や周知の事実として、全世界の蜂の生息数は、何かを警報するかのように、急速に減りつつある。しかもわれわれ世間の一般人と違って養蜂家は、彼らの巣箱をつねに注意深く監視しなければならない。でも、何千という巣箱を抱える大規模養蜂家にとっては、巣箱のモニタリングは容易でない仕事だ。そこでカナダの研究者が開発したモニタリングシステムは、蜂たちの羽音を聴いて健康状態などをチェックする。

サイモンフレーザー大学の大学院生Oldooz Pooyanfarが作ったデータ収集デバイスは、今後の改良により、今多くの蜂たちを見舞っている謎のような苦境、蜂のコロニーの崩壊という異状の原因究明に役立つ、と期待されている。

そのデバイスは、マイクロフォンと温度センサーと湿度センサーを使用し、最終的には加速度計も含める予定だ。それを巣箱に取り付けると、コロニーの動態がまるでドローンで遠隔データを収集したときのように、手に取るように分かる。

“このモニタリングシステムでは、蜂たちが今‘何を言っているのか’というデータを、リアルタイムで集めることができる。彼らの、食糧調達の状況や、群飛の様子、女王蜂の存在もしくは不在なども分かる”、Pooyanfarはニュースリリースでこう述べている。

今後デバイスの台数が増えて、大量のデータがリアルタイムで集まるようになれば、ニューラルネットワークを訓練して問題を突き止められるようになるだろう。Pooyanfarが今執筆している学位論文は、研究開発のこの部分を扱っている。

現状では一般市販の部品の寄せ集めなので、必要以上に大きいし、費用も高い。しかし専用のセンサーパッケージを大量に特注できるようになれば、かなり安上がりになるだろう。彼女は今、地元の養蜂家たちと協働してハードウェアとソフトウェアを開発している。養蜂家たちも、かなりの関心を示しているそうだ。

Pooyanfarのこの研究開発は、Mitacs Accelerate事業が資金を提供している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))