エアモビリティ、演算力シェアリング、ドローン・AIなどの事業を手掛けるA.L.I. Technologiesは11月28日、23.1億円の資金調達を発表した。第三者割当増資によるもので、主な引き受け先は以下のとおり。株主構成は、西部ガスやふくおかフィナンシャル、JR西日本イノベーションズ、千葉銀行、山梨中央銀行など、東京以外に拠点を持つ事業会社やCVCからの出資が目立つ。
- SGインキュベート第1号投資事業有限責任組合(西部ガスグループ/SGインキュベート組成)
- FFGベンチャー投資事業有限責任組合第1号(ふくおかフィナンシャルグループ組成)
- MSIVC2018V投資事業有限責任組合(三井住友海上キャピタル組成)
- オプトベンチャーズ2号投資事業有限責任組合(オプトベンチャーズ)
- JR西日本イノベーションズ
- トラスト・テック
- 京セラ
- サファイア第一号投資事業有限責任組合(サファイア・キャピタル)
- 新生ベンチャーパートナーズ1号投資事業有限責任組合(新生企業投資組成)
- テックアクセル1号投資事業有限責任組合(テックアクセルベンチャーズ組成)
- 日本アジアグループ
- ひまわりG4号投資事業有限責任組合(ちばぎんキャピタル組成)
- 三菱電機
- 三菱日立パワーシステムズ
- 山梨中銀経営コンサルティング(山梨中央銀行グループ)
同社では今回の資金調達を、同社が手掛けるホバーバイク(地上から浮いて走る1人乗りバイク)の「XTURISMO LIMITED EDITION」の開発と販売促進、産業用ドローンの開発や操縦士提供サービスの事業成長、演算力のクラウドシェアリングサービス「Bullet Render Farm」の追加開発やマーケティングに投下するとのこと。なおホバーバイクについては、2023年をメドに販売予定の量産機の研究開発などにも投資していくとのこと。
気になるLIMITED EDITIONの販売受付ついては、販売代理店のグランムーヴジャパンが担当する。価格はさまざな条件によって決定するとして非公開。なおLIMITED EDITIONは日本国内の公道では走行できないため自動車免許など不要だ。主に私有地などでの利用に限られる。
一方、今後販売予定の量産機については、中型自動二輪車免許の既存ルールに当てはまるよう国土交通省や警察庁から要件について指導を受けながら、公道ナンバー取得に向けて協議中とのこと。同社としては、安全性の観点からドローンの教習(同社認定のカリキュラムを学習)が必要になると考えているとのこと。