Adobe(アドビ)は米国時間10月20日、ベクトルグラフィックアプリであるIllustratorのiPad用のパブリックバージョンを公開した。すでに予約受付とプライベートベータが開始されていたことを考えればこれは驚くことではないが、Illustratorユーザーの多くはこの日を楽しみにしていた。
さらにアドビは同日、ドロー&ペイントアプリのFrescoがiPhoneでも利用できるようになったと発表した。これまで同アプリを利用するには、WindowsマシンかiPadのどちらかが必要だった。
iPad用IllustratorはApple Pencilをサポートしていおり、既存ユーザーなら直感的に利用できるはずだ。Photoshopと同様に、アドビのチームはユーザーインターフェースをより小さな画面に適応させ、より洗練されたエクスペリエンスを約束している。
「アプリは一見シンプルに見えるかもしれませんが、作業をしていくうちにより多くの機能があることに気づきます。そしてしばらくすると、アプリが背景に溶け込むような自然なリズムが生まれ、創造性を表現できるようになります」とアドビは述べている。
アドビは今後、iPad用を含むすべてのIllustratorでより多くのエフェクト、ブラシ、AIを活用した機能を搭載していく予定だ。
Frescoについては、小さな画面でユーザー体験がどのようになるかを見るのは興味深い。FrescoはCreative Cloudライブラリを使用しているため、iPhoneでスケッチを開始してから、別のプラットフォームに移動して作業を完了することができる。iPhone用が他のプラットフォームと同じインターフェイス、ブラシ、機能を備えていることは注目に値する。
さらにアドビは同日、新しいSmudge BrushやAdobe Captureのパーソナライズブラシのサポートなどを追加したFrescoのバージョン2.0を発表した。
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(翻訳:塚本直樹)