今日(米国時間7/21)の決算報告で、Appleは2028億ドル相当の現金を保有していることを明らかにした。形態は現金、現金相当物、短期売却可能有価証券、および長期売却可能有価証券。
この膨大な蓄積のうち実際のキャッシュは約7.5%にすぎないが、上記用語は業界で現金に近い流動資産を表す方法として用いられている。なお、総資産(在庫、売掛金、不動産等を含む)は計2730億ドルに上る。
皮肉なことに同社の長期借入金は前期末の400億ドルから474億ドルへと膨らんでいる。新たな借入の殆どは、5月に発行した80億ドルの社債のためだ。
なぜこの会社は、腹立たしいほどの現金を持っているのに、借金を増やしているのか?
主な理由は、現在米国では現金が著しく安く、Appleの現金は大部分が海外にあるためだ。この現金を国内に持ち込む税金コストは、借入れするより高くつくと会社は判断したのだ。
それらの国内資金は、株の買い戻しや配当等の企業活動に使われる。2012年に450億ドルの株買い戻しから始まった資産還元プログラムは増額を繰り返し、今や計2000億ドルに達している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)