2006年に開店した五番街のApple(アップル)旗艦店は、たちまちニューヨーク市民と旅行者の主要な目的地になった。巨大なガラスキューブはそれまでの電気製品店とはかけ離れた外観で、24時間営業の地下店舗への入口になっていた。立地も完璧で、プラザホテルとセントラルパークの向かいにある高級玩具店FAOシュワルツと同じブロックにある。
しかし2017年の初めから、店はリノベーションのために閉鎖されていた。そして今月、Appleはガラスキューブのベールを剥いだ(ただし、マルチカラーの保護シートが貼られている)。先週、iPhoneを発表したイベントで、Appleの小売担当上級副社長のDeirdre O’Brien(ディアドラ・オブライエン)氏は、再発明されたその空間を詳しく紹介した。
AppleはTechCrunchの取材に答え、プラザの地下全体に広がる店舗についてさらに詳しく話してくれた。どのAppleストアもそうだがライティングが重要だ。しかし、地下空間となると口でいうほど簡単ではない。店内の照明は太陽光とLEDの組み合わせによって作られている。
店舗が再オープンすると、地上に並ぶ一連の「明かり窓」が昼間の照明の大部分を担う。円形の窓はすりガラス処理されて上を歩く人のプライバシーを守り、シルバーのLEDリングが補助照明を受け持つ。さらに、18個(キューブの両側に9個ずつ)の「スカイレンズ」が補う。2組の3×3に配置された「彫刻的家具」は道行く人たちの休憩場所にもなる。
もちろん、自然採光だけで24時間営業店をすべて賄うことはできない。それを他のAppleストアと同じ布地ベースの照明システムを使った天井灯が補う。ただしここでは他のAppleストアと異なる複雑な幾何学的形状をした雲のような構造になっている。布地の中の調光可能なLEDライトは外部の環境に反応する。外が晴れていれば地下は明るくなる。曇っているときは減光される。
全体では24時間営業にあわせて5つのモードが用意されている。
- Sunrise(日の出):3000K
- Day(昼間):4500K~5250K(外部の明るさに応じて変わる)
- Sunset(日暮れ):3000K
- Evening(夕~夜):3250K
- Night(夜間):3500K
見てみるにはSunriseとSunsetが最適かもしれない。暖かい光が1時間ほど点灯する。全部で80基のリングライトと約50万個のLEDに加えて、2500基のLEDスポットライトが店内のテーブルや商品を照らす。太陽光は地下空間に植えられた8本の樹木と壁の植物が生きていくためにも使われる。
改装された店舗は9月20日午前8時、新しいiPhoneを待つ行列に合わせて開店する。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )