Thalmic Labsが今日(米国時間7/3)、MYOアームバンド(腕輪)のデベロッパ対応事業を発表した。デベロッパ専用のポータルができたので、関心のあるデベロッパはそこでフォームに記入して登録する。フォームの内容は、Thalmicが今後のパートナー選びの参考のために利用する。APIのアクセスなどで初期的な制約はあるが、正規のパートナーとなったデベロッパにはこの夏に、MYOの試作品が進呈される。
また、これまで消費者向けの予約ページでMYOを予約していたデベロッパには今後、製品が優先的に配布される。また、優れたMYOアプリケーションのアイデアを提供したデベロッパには、優先的にデベロッパプラットホームを使わせ、ハードウェアの発売日までにそのアプリケーションが完成しているように努力する。それはもちろん、MYOの製品としての評価やイメージを、アプリケーションの充実によって発売初日から高めるためだ。
なにしろMYOの成功の鍵を握るのは、なんといってもデベロッパの関心と参加だ。あのセンサー満載の腕輪だけがあっても、用途が分からなくてアプリケーションもなければ、誰も買わない。多様な用途アイデアを求めるために同社は最近、#ifihadMYOと題するTwitter上のコンテストを開始した。要するにこの腕輪は、腕の筋肉の動きを電気的に感知して、その信号で何かをコントロールするのだが、何をどうコントロールするか、というかんじんのアプリケーション(application, 応用)が問題なのだ。
Thalmicは、この製品には無限に多様な用途があると信じて、いろんな業界に売り込みをかけている。消費者がこの腕輪を理解しただけではだめで、実際に欲しくなるためには、単一のデバイス(等)に結びついた単一の用途ではなく、“これを使っていろんなものをコントロールできる”という多用途性が実現しなければならない。それでなければ、標準価格149ドルに相当する価値は感じられない。しかも、大きな腕輪を腕のやや上の方にはめることを、消費者が不便・面倒と感じたら、そこで商品生命は生まれる前から終わりだ。よっぽど便利な、または重要なアプリケーションがないかぎり、たとえばコンピュータを使うときなどは、腕から外してしまうだろう。
Thalmicは大枚1450万ドルのシリーズAを終えたばかりだが、今重要なのはお金よりもデベロッパの関心と興味と参加だ。もちろん製品をめでたく発売にこぎ着けることも重要。今回ローンチしたデベロッパ対応事業により、MYOの価値を高めるデベロッパたちのエコシステムが育成されることを、祈りたい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))