Bandwidthは、卸売企業やエンタープライズ企業に音声とテキストによる専用の通信サービスを提供するとともに、デベロッパー向けのAPIも公開している。同社は今日(米国時間11/10)Nasdaq に上場し、その初日の商いで6%上げた。IPO価格(一株あたり)は予想値の底値20ドルだったが、終値は21ドル19セントとなった。すなわち、6%高である。
ノースカロライナ州ローリーの同社は、上場により8000万ドルを調達した。これまで自己資本だけでやってきたBandwidthは、その資金を新規雇用と研究開発に充てる予定だ。
協同ファウンダーでCEOのDavid Morkenによると、Bandwidthは“キャッシュフローがプラスでずっと前から黒字”だ。彼が同社を創業したのは1999年で、その後作ったワイヤレス部門は別会社Republic Wirelessとして独立させた。
BandwidthはTwilioやNexmoと競合するが、同社によると彼らは、“APIのカバー範囲が狭い、カスタマーサポートが弱い、そのほかの機能が少ない、そしてサードパーティのネットワークや物理的インフラストラクチャに依存している”、という〔Bandwidthは主に自前のネットワーク〕。
通信企業としてはAT&TやLevel 3、Verizonなどと競合するが、こちらは同社に言わせると、“ネットワークサービスのプロバイダーだが、彼ら自身のネットワークや物理的インフラストラクチャはデベロッパー向けの機能が貧しい”そうだ。
Bandwidthによると、同社は865社の大企業が利用しており、その中にはGoDaddyやZipRecruiterなどもいる。音声ネットワークが自前なので、APIの統合のクオリティが良い。
同社の昨年の売上は1億5210万ドル、2015年には1億3780万ドルだった。
2016年の利益は2240万ドル、2015年は670万ドルの損失だった。
TechCrunchのオーナー企業はVerizonである。同社の事業はBandwidthと同じ分野である。