2011年のTechCrunch Disruptで最優秀賞最終候補に選ばれてデビューを飾ったクラウドストレージのBitcasaが日本を始めアジア地域で急成長している。
この嬉しい驚きに対応すべく、同社は700万ドルと予定されていたシリーズAラウンドを急遽1100万ドルに増額して調達した。このラウンドはHorizons VenturesとPelion Venture Partnersがリードした。
この国際市場での成功は新任のCEO、CEO、Brian Taptichにとっても思いがけないものだった。TaptichがBitcasaのCEOに任命されたのはこの9月だ。Tapitchは私の取材に対して「われわれの容量無制限のクラウドストレージという特長がインターネットとモバイルのインフラの整備が進んだ地域のユーザーに受け入れられたのだと思う。Bitcasaは多様なコンテンツが複数のデバイスで共有され、そのユーザーが常にオンライン接続できるような環境に特に適している」と話した。
またTapitchは、「Bitcasaはクライアント側でブロック単位の暗号化を行うため、セキュリティーのレベルが高い。最近のNSAスキャンダルのためにユーザーのセキュリティーに関する意識が高まっていることも追い風になっているかもしれない」と付け加えた。Taptichは現在のユーザー数については明らかにしなかったが、ユーザーは順調に拡大しており、デベロッパー向けにAPIを公開することによってプラットフォームとして整備していく予定だと話した。
今回調達した資金は、国際展開に加えてプロダクト開発の強化にも当てられる。Taptichは「Bitcasaをユーザーがやりたいと思うことをすべて可能にするプラットフォームに育てたい。しかし現在はドキュメントの共有と共同作業に関する機能が未整備だ」と述べた。Bitcasaはこのギャップを早急に埋めていく計画のようだ。またサポートするデバイスをさらに拡充していくものと思われる。
〔日本版〕BitcasaのCEO、Brian Taptich氏は今日午前10時35分からTechCrunch Disrupt Tokyoで講演予定。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)