米国ジョージア州アトランタ拠点のCardlyticsは金曜日(米国時間2/9)、公開市場へのデビューを果たし、IPO価格の13ドルをわずかに上回る13.37ドルで引けた。同社は540万株を売り出し、7000万ドルを調達した。
Cardlyticsは、Bank of Americaを始めとする2000社の金融機関と提携してキャッシュバックプログラムを運用している。レストラン、小売店、旅行業者、食料品店、家庭用定期購入サービスなどのブランドと手を結び、割引サービスを提供する。現在Starbucks、Spotify、Airbnb、Hilton、Whole Foodsなどの店舗で銀行顧客が特典を受けている
同社は「消費者の購入行動に基づいてターゲットされた特典を提供している」と共同ファウンダー・CEOのScott Grimesが本誌に語った。また「オンラインだけでなく消費者を実際の店舗に送り込む」。
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銀行の顧客は受けたい特典を選んでおくと、指定の店舗で買い物すれば自動的にディスカウントが適用される。これまでに2.3億人の顧客が利用したと同社は言っている
しかしCardlyticsはまだ利益を上げていない。2016年には1.238億ドルの売上があったが7570万ドルの損失だった。2015年は売上7760万ドル、損失4060万ドルだった。
「売上成長率を将来も維持できるかどうかはわからない」とIPO申請書の必須項目である「リスク要因」に警告が書かれている。
2016年、CardlyticsはIPOに備えた財務改善の取組みの一環として、15%近い人員整理を敢行した。
共同ファウンダー・COOのLynne Laubeは、今後も広告パートナーを増やしていく予定であり、それは「提供するディスカウント1ドル当たり、売上30ドルに影響を与える」からだと説明した。
Cardlyticsは、2009年にDiscovery Capital、Canaan Partners、Polaris Venture Capitalらから、新株発行により約2億ドルを調達した。CEO Scott Grimesは、かつてCanaanの主任パートナーだった。
Bank of AmericaとJ.P. Morganのが引受銀行としてこのIPOを統括した。
昨年TechCrunchはCardlyticsのIPOを第一報で知らせた。CardlyticsのIPOは、今年初のベンチャーキャピタル支援によるテクノロジー系IPOだった。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )