Googleの消費者向けメッセージングサービスに関わる戦略は未だに不可解であり、中でもメッセージングアプリのAlloを捨てたたことは特にそうだ(Duoは生命維持状態)。本日(米国時間1/22)同社は、G Suitesの有償顧客について、HangoutsからChatとMeetへの移行スケジュールを明確にした。対象ユーザーにとってHangoutsの送別会は今年10月から始まる。
一般ユーザーにとっての状況は未だに不透明だが、Googleによると、ChatとMeetの無料バージョンが「G Suitesユーザーの移行のあと」に登場するらしい。現時点で明らかになっている日程はなく、わかっているのはHangoutsが2020年まで動き続けるらしいということだけだ。
G Suitesユーザーに対しては、4月から9月にかけてHangoutsの機能をさらにChatに追加するとGoogleは言っている。その中には、Gmailとの統合、外部ユーザーとの通話、ビデオ通話の改良、Google Voiceを利用した発信などがある。
Googleは当初、Hangoutsユーザーのビデオ会議サービスのMeetへの移行を昨年開始する予定だった。Meetは新しいサービスで新機能も備えていることから、ごくわかりやすいストーリーだった。Hangoutsにとって事態はずっと複雑であり、Hangouts Chatは現在消費者が利用できない状態だ。選択肢はほかにいくらでもあるので、この混乱でGoogleが失ったユーザーはかなり多いに違いない。