地表温度をモニターする宇宙開発スタートアップConstellRがプレシードラウンドで約1.3億円調達

宇宙から地表温度をモニターする技術を開発する宇宙開発スタートアップのConstellRは、FTTFが主導し戦略投資家のOHB Venture Capital、バーデン・ビュルテンベルク州立銀行のL-Bank、未公開投資家の参加を得て、100万ユーロ(約1億3000万円)のプレシードラウンドを調達した。最初のシステムは2021年12月に軌道に投入される予定だ。同社は権威あるEuropas Awards 2020でHottest Ag/FoodTech Startupの最終選考に残っている。

ドイツのフライブルクを拠点とするConstellRは、熱赤外線ペイロードを搭載した30台のCubeSatsのコンステレーションを介して土地を監視する。生成されたデータは農家が水や肥料の使用量を減らすために利用され、既存のモニタリングコストを97%削減するのに役立つ可能性があると同社はいう。ConstellRは特許出願中の「自由形状光学系」による小型化アーキテクチャを採用しており、従来の衛星システムよりもはるかに安価で赤外線による監視が可能になると主張している。

ConstellRでCEOを務めるMax Gulde(マックス・グルデ)博士は、「私たちの使命は地球上のあらゆる農場を1日中監視し、高精度の温度データを精密農業会社に提供して世界の食糧供給を守ることです。強力な資金力と技術力を持つパートナーとともに地球規模で農業を変えるために、私たちのコンステレーション開発が飛躍的に活躍する時を楽しみにしています」と述べている。

FTTF(Fraunhofer’s Technology Transfer Fund)のマネージングパートナーであるTobias Schwind(トビアス・シュウィンド)氏は「ConstellRのユニークなテクノロジーとビジネスケース、そして情熱的なチームが、このエキサイティングなプレシード投資を行うように私たちに確信させました」と述べている。

カテゴリー:宇宙
タグ:ConstellR資金調達農業

画像クレジット:ConstellR team

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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter