Vergeの記事によると、DARPA(国防高等研究計画局)の資金援助で開発された装着者の意思で動かせる筋電義手にFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認が得られたという。
これによって筋電義手の市販への道が大きく開かれた。次のステップは量産ができるメーカーを見つけることだ。
DEKA Armと呼ばれるこの義手の用いるテクノロジーはMYOアームバンドのものと似ている。切断部分より上に残った筋肉の発する微小な電気パルスを検知して義手の動作に変換する仕組みだ。MYOが腕の動きをコンピュータを操作する命令に変換するのに対して、DEKA-armは腕が切断されていなかったら神経の信号が筋肉を動かしたはずの動きを義手のモーターを動かすことによって代替する。DEKA Armの開発者はSegwayの発明者として知られるDean Kamenだという。
この義手は、ジッパーを開閉するなどの微妙な動作が可能だ。また掴んだ感触が振動によってフィードバックされるため、、上にエンベッドしたビデオのように、生卵を壊さずに掴むこともできる。これまでに開発されたどんな義手よりもの本物の手に近い。まだしばらくは実験段階が続くだろうが、こうしたバイオ・エンハンスメントが広く生活に入ってくる日は近いと私は思う。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)