今から数年前、iPhoneのjailbreak[脱獄]が大流行した。ハッカー対Appleのいたちごっこは大いなる楽しみで、脱獄者たちのためのオープンソースサービス —— 中でも代替App StoreのCydia —— は驚くべき機能とカスタマイズ能力をiPhoneにもたらせた。なかにはjailbreakされたiPhoneだけにアプリを提供して、Appleの塀に囲まれた庭園をあざ笑うデベロッパーもいた。
今はしかし、Jailbreakコミュニティーはすっかりさびれ消えかかっている。主要な2つのリポジトリー(アプリ倉庫)が閉鎖し、アクティブなjailbrakerがアプリをインストールできるものはほとんどなくなってしまった。
最初に閉鎖したのはModMyiで、レポジトリーを維持する経済的意味がなくなった、と発表した。
次に、MaCitiが先週閉鎖された。jailbreak人気の「デススパイラル」の結末だった。
iOSの最新バージョンはJailbreakされていない。また、jaibreakされた端末はセキュリティーに問題があり、不正なアクセスを受ける可能性があることから、多くのユーザーが利用する可能性は低い。一番人気のサービスであるJailBreakMeさえもアイドリング状態だ。それでも、真の熱狂者たちは諦めていない。
「世間では『jailbreakは死んだ』とかどうやって死んでいくのかとか言われているが、このsubredditの議論は今も毎日活発だということをみんなに伝えたい」とAaronp613がRedditに書いている。「今は誰にとっても少々厳しい時期だとわかっているが、それはこの瞬間にあるものに集中する必要がある、という意味だ」
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )