成功しているデータ駆動型企業はここが違う…データの運用化能力を高めるには

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[筆者: Harry Stebbings](ベンチャーキャピタルに関するインディーのポッドキャストThe Twenty Minute VCのファウンダーでホスト。)

これからの10年は、データを運用化*できる能力が、スタートアップの成功の鍵を握る。

それでは、データ駆動型企業(data driven companies, データが駆動する企業)の多くは今日、データを運用化するために何をしているのか。RedpointのパートナーTom Tunguzへの先日のインタビューで私たちは、輸送業と宿泊業の最大の大手であるUberやAirBnbについて議論した。彼らはなぜ、インフラを持たずにあれだけ成功できたのか。

Tunguzによると、答えは単純だ、“要するに彼らは、データをもっとも効率的に運用化しているからだ”。では、これらの企業はデータをもっとも効果的に運用化するために何をしているのか?

〔*: 運用化, operationalize, データが実際に(情勢判断や意思決定のために)運用されていること。〕

機構改革

データをもっとも効果的に運用化している企業は、社内の機構を変えて、組織をデータ駆動型の企業文化に適応させている。

Tunguzはこう述べる: “Social CapitalやFacebookは‘データ駆動専門チーム’を作っている。しかし機構改革は、それほどフォーマルな形でなくてもよい。要するに、コラボレーションの仕方や意思決定の仕方、そして会議のやり方が、大きく変わればよいのだ。決定的に重要な要素は、企業が、データを過去の記録として利用する企業から、データを使って未来の意思決定を行う企業へと、変わることだ。

サプライがすべて

データの機能的なサプライチェーンを作ることが、ビジネスを運用化するためにもっとも重要だ。それがあれば、正しいインサイトを正しい人たちに正しいタイミングで送ることができる。スプレッドシート上に整理されたデータが一見単純に見えても、その背後には元データの大きな複雑性が横たわっているのだ。

したがって重要なのは、データを一元的に総合化して、現在の状況の統一的で正確なビューを作り出すことだ。そして状況を正しく正確に把握できるようになれば、正しいデータに正しいタイミングで即座にアクセスできるためのインフラストラクチャ(データ・インフラストラクチャ)を作れる。

共通言語

データ駆動型企業の多くが、社員のための社内的データ辞書を作っている。データ辞書は、その企業で使う測度の共通言語のためのガイドラインだ。‘ナントカ率’という言葉があったとき、その言葉の意味の理解が全社員的に共通していなければならない。現状は、たとえば、‘見込み客(lead)’という言葉の解釈が、営業とマーケティングではまったく違っていたりするだろう。それにより、混乱と間違いと、目標達成の遅延が生じる。

そのため、Tunguzが強調するのは、“堅固なデータパイプラインの構築”だ。それにより、全社共通の言語の普及が可能になる。

結局のところ、1)データリテラシーのボトムアップの全社的積み上げ、2)データの堅固なサプライチェーン、3)社内機構の抜本的な改革、以上が、データ駆動型企業が成功している主な理由だ。全社のデータを総合化し、そして前進しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))