ハッカー、Samy Kamkarは、無線信号を記録・再生してガレージや車のドア開けることのできる巧妙なシステムを作った。価格は30ドルで、これは今われわれの熊手やランドローバーを守っている、笑えるほど安全でないシステムに引導を渡すかもしれない。
Rolljamと呼ばれるこのプロジェクトは、リモコンから送られてきた信号を一旦ブロックし、ユーザーが2度目にボタンを押した時に信号を記録する準備をする。なぜか?それはメーカーが「ローリングコード」と呼ばれるものをリモコンが押されるたびに生成しているからだ。
コードが正しい順番で送られてこないと鍵は開かないが、一度ブロックして次を捕獲することで必ず新鮮なコードを得られる。自動車メーカーはこの種の行為を防止するためのシステムを実装しているが、今出回っている多くの車は攻撃の対象になる。
DEF CONの講演概要より:
この講演では、無線で制御されているゲート、ガレージ、自動車などに関する最新の研究および実際の攻撃方法を紹介する。現在多くの車がモバイル端末からGSM経由で制御され、さらに多くの車がリモコンのRF信号経由で解錠やエンジンの始動が可能だ。それら全部が、低価格なツール(RTL-SDR、GNU Radio、HackRF、Arduino、さらにはMatel のおもちゃでも)による攻撃の対象になる。
これは、今すぐ新しい車を買いに行くべきだという意味だろうか?おそらくそうではない。テクノロジーが容易に入手可能になった今、メーカーは必死で回避方法や改善方法を市場に送り出し、必然的に起きる集団訴訟を防ごうと全力を尽くすに違いない。
しかし、あなたの古いガレージドアオープナーがソフトウェアアップデートを受けることは期待しないほうがいい。つまり、大切な自転車やスノーブロワーにはしっかり鍵をかけておいたほうがいい。