Appleは携帯型iOSデバイスにおける太陽光発電の利用を真剣に考慮中らしい?!

USPTOが公開した特許出願書類(via AppleInsider)によると、Appleはモバイルデバイスで利用する太陽光発電を現実的な手段として考慮しているらしい。「現実的な手段」というのは、大きくてとても持ち運べないような外部装置などを用いずに、という話だ。太陽光発電というのは、ガジェット用として日常的に用いるにはまだまだ実用とは言えない段階だろう。しかしAppleは2012年に出願書類を提出している。この書類を見ると近いうちに太陽からパワーを受け取ることができそうにも思える。

Appleの申請書類を見ると、Appleの考案したデバイスは、太陽光発電による直流電流と、通常の電源プラグからくる交流電源をともに利用できるようにしているようだ。つまり、MagSafeやiPadないしiPodのアダプターなどをを繋ぐこともできるし、一定の電圧を必要とするまたMacBookなどの各種ハードウェアも、直接に繋いで利用することもできるようになるらしい。また、申請書類によれば2つの電力源を同時に利用することもできるようで、太陽光を存分に利用しながらも、安定的な電源からも同時に、デバイスを充電することが可能になっているわけだ。

この特許の肝となる部分は、既存ハードウェアにて、利用できるエネルギー源を多様化することができるという点と、また、そうした仕組みを非常にコンパクトに実現できるということもある。効率的に電源を活用する仕組みは、理論的には既存のデバイスの中に、大した変更もなしに埋め込むことができるようにもなる。Appleは技術的なハードルを超えることができれば、直ちに実用化に向けて動き出すことができるようになるというわけだ。

個人的には、もしこの特許申請技術が実用化するにしても、いましばらくの時間がかかるものだと感じる。しかしもしこの技術を実用化することができれば、これまでには敢えて考えないようにされていた大自然の中など、電源の確保ができない場所でもAppleデバイスが利用可能となることになる。バッテリーないしデバイスのサイズを変えることなく実現できるかどうかが重要なポイントとなるだろう。AppleのR&D部門もその点について大いなる努力を重ねている最中であるということなのだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H