レストランは売上の60%をアルコール飲料に依存している。だから、バーの背後の棚にしまわれたあと、お酒に何が起きるかを知ってることは、バーのオーナーにとってきわめて重要だ。そこでIoTスタートアップNectarは、超音波を利用して瓶の中のお酒の在庫管理ができる、ストッパーと注ぎ口をローンチした。
バーの常連が見ると、Nectarの注ぎ口とストッパーは、そこらに売ってるものと変わりない。でも、その黒いプラスチック製の外套の中には超音波センサーがあって、瓶の形と液体の深さを瞬時に捉え、その瓶から消費されたアルコールの量を計算する。
複数の瓶から集められたデータは、Nectarの在庫管理ソフトウェアに送られる。そこで消費量を容易に調べることができ、よく売れる/飲まれる瓶の再注文もボタンにタッチしてできる。
Nectarはテクノロジー系のスタートアップだけど、実態はNielsenなどの測定企業に近い。ただしテレビの視聴率ではなく全国のバーの瓶たちから集めた酒類の消費データは、広告主や酒造企業に、今後の宣伝戦略や製品計画のための貴重な洞察を提供するだろう。
NectarはJoe LonsdaleとLior Susanから、455万ドルの資金を調達している。両人は自分のファンド、8VCとEclipse Venturesとは別にこの投資をしている。またCameronとTyler Winklevossなど、ホスピタリティー産業と縁のあるエンジェルたちも、この投資に参加した。
このストッパーと注ぎ口は、今予約を受け付けているが、発売日は未定だ。バーはこのセンサー付き製品の代金を払うのではなく、会費制でそれらを使用する。月額会費は299ドルからで、大きなバーほど高くなる。