Drone Racing Leagueは米国時間12日、シリーズBで2000万ドルを調達したと発表した。リード投資家はイギリスのテレコミュニケーションズ企業であるSky、Liberty Media Corporation(F1の興行権をもつ企業)、Lux Capitalだ。
Drone Racing League(DRL)はこれまでに3度の資金調達を実施しており、合計で3200万ドルを調達している。Allianz(DRLのタイトルスポンサーでもある)とWorld Wrestling Entertainmentなどの新規投資家も今回の調達ラウンドに参加している。
知らない人のために述べておくと、DRLはアマチュア・ドローンレーシングの流行をうけて2015年に設立された団体だ――今ではこの領域で確固たる地位を確立している。昨シーズンは7500万人以上のドローンファンがDRLのレースを観戦した。視聴チャネルとしてオンラインとESPNとの提携で放送されるTV番組がある。
DRLが新しく調達した資金から恩恵を受けるのは確かだが、創業者兼CEOのNicholas Horbaczewski氏によれば、今回の資金調達ラウンドが実現したのは、DRLが投資家と戦略的な共同ビジネスを行うことを望んだ結果だという。
例えば、Liberty Mediaは世界中のスポーツエンターテイメントとブロードキャスティング業界にコネクションを持っている――同社はLive Nation、Sirius XM、Atlanta Bravesなどの株式を保有する企業だ。また、Liberty MediaはF1の興行権をもつフォーミュラーワン・グループも買収している。具体的なことはまだ発表されていないが、DRLとFormula 1が非常に似たビジネスモデルを持っていることを考えれば、この2つが何らかのかたちで共同ビジネスを行う可能性は高いだろう。
DRLの2017年シーズンは6月20日に開幕する。ESPNのほか、SKY Sports、DisneyXDなどのTVネットワークでも放映される予定だ。40カ国で放映された昨年に比べ、今年は75カ国以上で放映されるという。
DRLのレース映像は生放送ではないのだが、Horbaczewski氏によれば、まだ始まって間もないレーシングリーグにとってはこの方が良いのだという。実際にレースが行なわれた時間よりも遅れて放送することで、異なるタイムゾーンに住むユーザーにコンテンツが行き届くようにしているのだ。また、こうすることでDRLは戦略的に放映スケジュールを組み立てることができ、ESPNやSkyが放送する他のスポーツイベントと時間帯が被らないようにすることが可能だ。
しかし、すべてのレースが”ライブ”で撮影されているのは確かであり、DRLがより多くのモメンタムを獲得すれば、将来的に彼らが生放送に踏み切る可能性は多いにある。
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