Dynabookは8月19日、ノートPC新製品「dynabook Z95」とThunderbolt 3で接続して利用する動画編集システム「8K映像編集PCシステム」の受注を開始した。8K動画の取り込み・編集・書き出しが可能で、YouTubeなど動画サイトに投稿する動画映像編集者やクリエイター向けとして、ポータビリティとパフォーマンスを両立させた。
8K映像編集PCシステムは、Ultra HD(3840×2160ピクセル)表示対応の15.6型ノートPC「dynabook Z95」と、外付けGPU BOXにより構成。外付けGPU BOXは、付属のThunderbolt 3ケーブル1本で接続するだけで利用可能。8K対応の録画機能を備えるスマホ・ビデオカメラなどで撮影した映像を高速処理できる。また外付けGPU BOXは重量4kgとなっており、急ぎの場合などに外出先の現場に持ち込んで編集作業などを行うことも可能。8K対応TVまたはモニター機器をGPU BOX側と接続すると、8K出力まで行える。
dynabook Z95のスペックは、第10世代Core i7-10710U・32GBメモリー・1TB PCIe SSD。インターフェースとしてThunderbolt 3(USB 3.1 Gen2 Type-C)×2/USB 3.1 Gen1 ×2/HDMI出力×1搭載。サイズは約359.0×250.0×17.6mm、重量は約1.425kg。バッテリー駆動時間は約11時間。
外付けGPU BOXは「Turing GPUアーキテクチャ」と次世代の超高速「GDDR6メモリ」を採用したハイエンドグラフィックスカード「NVIDIA Quadro RTX 4000」を内蔵している。サイズは約35.7×13.5×26.6cm。重量約4.0kg。インターフェースはDisplayPort×3、USB Type-C、Thunderbolt 3(USB 3.1 Gen2 Type-C)。
なお、今回のQuadro RTX 4000の他に、4K映像編集やゲーム向けのGeForce モデルなど、ラインアップの拡充を今後も計画しているという。
Dynabookは、機動力のある同システムの商品化により、シャープグループの掲げる8Kエコシステムの編集セグメントを担うとともに、8Kワールドの拡大を一層推進するという。
シャープは「8K+5Gエコシステム」を掲げ、他企業とも協力しお互いの持つ強みを組み合わせて8Kを発展・普及させていく戦略を掲げている。映像の作成・加工から、配信・表示までの一連のバリューチェーンをパートナーと共に構築し、放送・医療・セキュリティ・検査システム・インフラ保守などの分野において、大きなイノベーションの実現を目指している。