英語圏在住のアジア人向けマッチング・ライブ配信アプリ「EME Hive」(イーエムイー ハイブ。Android版・iOS版)を運営する米国EAST MEET EAST(EME)は11月25日、第三者割当増資による700万ドル(約8億円)の資金調達を発表した。引受先は、リード投資家のディー・エヌ・エー、朝日メディアラボベンチャーズ、モバイル・インターネットキャピタル。
調達した資金により、画期的かつコロナ禍でも安心して利用できるマッチング×ライブ配信のシステムを強化する。さらに、ヒスパニック系をはじめとする多人種コミュニティのシェア拡大を進める。
EME Hiveは、英語を主要言語としたアジア人を主な対象とする恋活・婚活マッチングサービスで、2013年12月にニューヨークでローンチした。ユーザー登録数は累計14万人以上という。コロナ禍で直接会うことができなかった時期でもリアルタイムにコミュニケーションが取れたことから、ユーザー数が急増したそうだ。
従来のマッチングアプリでは、「相手の写真だけを確認し、チャットのみでコミュニケーションを行いその後に直接会う」といった形式が多く、「実際に会ってみると写真と違っていた」「チャットだけでは雰囲気がわからない」などの問題が起こっている。
これに対してEME Hiveでは、写真・チャットだけではなく、ライブ配信によりお互いの表情や雰囲気を確認できるため、安心してコミュニケーションを取ることが可能だ。また米国移住時の年齢、母国語など、アジア人の関心事項に的を絞った項目を検索条件に設定できる上、アルゴリズムを入れることによってマッチングの成功率を最大化している。共通の文化コミュニティを通じて、恋愛に向けた出会いだけではなく、同じ趣味の仲間を見つけることもできるという。