ロシア拠点のYota Devicesは、一風変わったYotoPhoneという代物にここ数年取りかかっており、その二重人格故かなりの評判を呼んでいる。前面は通常の液晶画面だが、背面には電力を食わないEインクディスプレイがついている、理由?・・・そりゃ、つけるでしょ。
発売日は、最後に残された疑問だったがそれもおしまいだ。同社はつい先ほど、YotaPhoneはクリスマス前に全世界で発売されると本誌に語った。
正直なところ、長い間世間を焦らしてきたことを考えると、そろそろ出すべき時だろう。最初にこのデバイスの話が伝わったのは昨年末で、CESやMWCなどの大型展示会にごく初期段階の端末が一般公開された(CESのビデオが下に貼ってある)。そして、正式発売が近いことも実は驚きではない ― 今年初めこのロシア企業は、シンガポールのHi-Pという製造会社の協力を得て量産に入ったことを明らかにした。
しかしこのニュースは、YotaPhoneの一部大ファンにとっては少々がっかりだったかもしれない。以前ロシア発の報道では、Yotaの子会社が11月出荷に向けて奮闘中と言われていたからだ。YotaPhoneの価格が500ユーロになるという記事もあったが、現時点で同社は価格について言及していない。
宣伝から販売まで予定以上に時間がかかったことは、YotaPhoneにとって益より害が多かったかもしれない。多くの人を驚かせたことに間違いはないが、スペックはライバルと比べて時代遅れだ。最終製品は、デュアルコア1.7GHzチップセット、RAM 2GB、4.3インチ720ピクセル前面画面にちょっと見劣のする1800mAhバッテリーを搭載する。この仕様で全くダメということはないが、最大の問題は、受け狙いのセカンドスクリーンがSamsung、LG、HTC、Sony等の主要ライバルから顧客を引き寄せられるかどうかだ。
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(翻訳:Nob Takahashi)