Clamsが欲しいって? それともNucoin? ShapeShift.ioが助けてくれる。このやたらに単純なシステムは、万人が使える匿名仮想通貨コンバーターで、bitcoinのパイオニアの一人、Erik Voorheesが作った。しくみは? 任意の仮想通貨を選び ― 例えばLitecoin ― 入金アドレスを指定する。次に別の通貨を ― 例えばBitcoin ― 入金ウォレットに入金する。システムが通貨を自動的に変換し、ユーザーが個人情報を登録する必要はない。
なぜこれをやりたいか? つまりはサイトによって便利な通貨が違うからだ ― Clamsはゲームサイトでよく使われているが、NuBitsはドルに連動しているため揮発性が低い。こうした異なる通貨の間で両替するには個人情報が必要ないため、どんな通貨も瞬時にBTCに両替できる。
「私がこのプロジェクトを起こしたのは、通貨の両替をこれまでと全く異なる方法で行えることを示したかったからだ」とVoorheesは言う。「暗号通貨は管理されない交換が可能であり、ユーザーはサインアップやアカウントの作成が必要ない。これは法定通貨では不可能だ。ShapeShiftは、以前のSatoshiDICEと同じく、暗号通貨があれば古いヒジネスを全く新しい方法で運用できることを示した」。
同社はDigital Currency GroupとRoger Ver、 およびエンジェル投資家のBruce Fenton、Trevor Koverko、Michael Terpinから計160万ドルを調達した。ShapeShiftは7月に200万ドル相当の通貨を取扱った。APIを提供しているのでプログラマーはこのサービスを使ってリアルタイムに変換できる。面白いのは、Voorheesがサイトに厳格な「ノーフィアット」ポリシーを定めていることで、これは従来の送金機構とは完全に別物であることを意味している。つまり、ドルをDogecoinに変えるようなことはできない。やりとりは完全に匿名なので、顧客が誰であるか、何をやっているかも彼は見ることができない。「ShapeShiftにはユーザーアカウントも、サインアップも、登録プロセスも何もない。その代り、伝統的両替よりずっと早くてずっと便利だ」と彼は言った。
というわけで、現在ユーザーは1300種類の通貨の組み合わせが利用できる。Voorheesいわく「外国為替の新記録」。日本で人気の暗号通貨、Monacoin(モナーコイン)の利用場面は今のところ限られているかもしれないが、Voorheesはあらゆる通貨の両替がShapeShiftのように早くなる日が来ることを期待している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)