ルーマニアのWebデザイナーAlexandru Roznovatが作ったPixTellerは、既成のテンプレートをたくさん揃えたインスタント・デザインスタジオで、Instagramを独自にカスタマイズしたページとか、おもしろいブックカバーなどを数秒で作れる。
アカウントを作るとすぐに、既成の大量のデザインから自由に選べるようになるが、それらはどれも、かなり平凡でふつうのデザインだ。それらはすでに、ソーシャルメディアへの投稿、カバーやヘッダー、バナー、などなどと、タイプ別目的別にジャンル分けされている。
どれか選んだら、それの編集を開始する。画面上の、写真以外のデザイン要素は、ベクターグラフィックスのように操作できる。ふつうのデザインプログラムのように、テキストと図形を選んで編集できる。ちょっとしたデザインのプロジェクトを簡単に楽しくできる、という点ではTinkercadなんかに似ている。サービスは無料だが、月額9ドル払うと、電子透かしの入ってないデザインをダウンロードしてエディットできる。画像を友だちとシェアして、コメントを求めることもできる。
“うちのサイトのエディターは、すごく仕事が速いんだ。今4000あまりあるテンプレートのデザインを、たった3週間で作れたからね”、とRoznovatはImpactCEEで語っている。もちろんユーザーも、その高速エディターを使用する。彼はこれまで、WebアプリケーションのデベロッパーGeco.roで仕事をしていた。
このようなWeb上のソフトウェアは、とくにタブレットや小さなラップトップを使ってる人には便利だ。本格的なデザインツールのような仕事はできなくても、アイデアをスケッチして手早く共有するための方法としては、優れている。PixTellerがローンチしたのはほぼ1年前だが、その後ずっと、音沙汰がなかった。こんなツールを使って、みんなが、思いついたことや自分の発見を簡単にさっと手早く、自作のWebページにしてシェアするようになると、2017年は楽しい年になるだろうな。